日常生活で最も姿勢が崩れやすい箇所を理解する

 

 

良い姿勢を身につけるために、書籍や情報で姿勢改善を試みることは改善です。近年はネット上を見ると、正しい姿勢に関する知識を見ることができます。

 

こうした情報の例として「猫背はいけない」「骨盤を立てましょう」などがあります。しかし、本質的に姿勢を改善したいのであれば、人の姿勢においてもっとも崩れやすい位置を理解する方が、効率的に改善できます。なぜなら、立位、座位におけつ骨格構造において、どの部位が崩れやすいかはすでにわかっているからです。

 

そこで、人の体の中で崩れやすい体の箇所は武道の観点では知られています。まずは、具体的な部位を理解してから、姿勢改善をかけていきましょう。ここでは、日常生活で人の姿勢が最も崩れやすい箇所について解説していきます。

 

姿勢において、もっとも崩れやすい部位は「みぞおち」

書籍を見ると、猫背になってしまう原因や対策方法が書かれています。その中には猫背や姿勢の崩れは「骨盤」「頭」から来ていると言われています。

 

猫背になりやすい人は骨盤が後ろに傾きがちです。あるいは、頭が前に出すぎて体全体が前に屈んでいます。このような理由でも、猫背になる人の原因を説明できます。ただ、武道の観点で言うと、骨盤や頭以外に最も崩れやすい箇所が存在します。それは、「みぞおち」です。

 

弓道の世界では人が良い姿勢を保っているとき、最も崩れやすい箇所は「みぞおち」と言われています。その理由は、簡単であり、みぞおちはずれる方向が、関節の中で最も多いからです。

 

この理由は、実際に関節を動かしながら考えるとわかりやすいです。

 

頭部、骨盤の歪みは4通りしかない

まず、猫背になる原因として「頭部」「骨盤」などがあります。それをふまえて、頭部、骨盤がどのように崩れるか検討してみましょう。

 

まず、頭部ですが、目線を上や下に向けてみましょう。目線を変えると自然とアゴが上がったり下がったりします。そのほかに左右に顔を向けてみましょう。すると、左右の首の筋肉が左右にねじったりします。このように、頭部の位置は首関節のズレによって起こり、前後左右の4通りのズレがあります。

 

次に骨盤です。骨盤も同様にまずは、猫背にしたり反り腰にしたりしましょう。すると、骨盤が前や後ろに傾きます。さらに、左、右のお尻に体重をかけてみましょう。これによって、骨盤は左右に傾きます。つまり、骨盤もずれ方として4通りあります。

 

一方、みぞおちはどうでしょうか?みぞおちは前後左右に上半身をひねったり動かしたするとずれます。それ以外に、みぞおちの筋肉を伸ばしたり、あえてゆるませたりしましょう。すると、みぞおち部が上下に動きます。なぜなら、みぞおち部には横隔膜と呼ばれる呼吸運動に関わる部位があるからです。

 

横隔膜は上下に上がり下がりし、人は呼吸動作が行えますが、この横隔膜が上がり下がりする筋肉が緊張したり使えないと、みぞおち部は上下に動きます。つまり、みぞおち部は、上下前後左右6通りの骨のずれ方があります。

 

つまり、人の骨格の中で、最もずれ方が多いのはみぞおちです。そのため、姿勢においては、頭部より骨盤より先に、みぞおち部が崩れやすいです。

 

周りの内臓器官の影響によって、崩れる

さらに、みぞおち周りには内部に内臓器官が分布しています。例えば、みぞおち部には横隔膜、その下には、老廃物を外に出すための腎臓、副腎などがあります。

 

副腎の体内における役割は「ストレスに対抗するホルモン」が挙げられます。具体的には、カテコラミン、アドレナリン、ノルアドレナリン、鉱質コルチコイドなどがあります。人が緊張状態にさらされると、血液中のミネラルバランス、血圧などが大きく変化します。これらの状態を整えるために、副腎からホルモンが放出されます。

 

ただ、副腎は常に働くわけではありません。常にストレスにさらされると、副腎のホルモン生産力が低下します。このように、副腎の働きの低下によって、その周りの血管や筋肉につまりが引き起こされます。

 

すると、上部に位置する横隔膜の上下運動に制御がかかります。これによって、横隔膜が適切に動かなくなり、みぞおち部が崩れます。

 

スポーツ選手も、みぞおち部の筋肉を柔らかくすべき

実際に、スポーツの世界でみぞおち部の筋肉を柔らかくすることはパフォーマンス向上につながります。なぜなら、みぞおち部の筋肉が張って姿勢が崩れると、胴体部の筋肉がスポーツ動作に使えなくなるからです。

 

例えば、野球の世界では、バッティング動作で胸が開くと、ボールを飛ばすためのパワーが出ません。なぜなら、背骨がねじれると、バットを回転させるための必要なエネルギーが出なくなるからです。

 

実際にバットを振るときに、みぞおちをねじって、バットを振るのと、みぞおち部をねじらないでバットを振る動作を行ってみましょう。

 

すると、みぞおちをねじると、バットのヘッド(先端)が下がったりしてキレイな軌道でスイングができません。つまり、スイングスピードがおります。あるいは、ヘッドが速くですぎてしまい、スイングすると手首や肘に力が入りやすいスイングになります。

 

対して、みぞおちを柔らかくして、なるべくねじらないようにすると、背骨を軸にバットが回転して動きます。このように、どこにも背骨にねじれがなければ、バットの軌道が地面と水平に流れ、スイングスピードも落ちません。昔、通算本塁打数が多い野球選手はみな背骨を軸にスイング動作を行います。つまり、スポーツにおいても、みぞおち部のねじれは気をつけるべきことです。

 

猫背になっているので骨盤を立てるように座ったり、頭の位置を後ろに動かして体全体を伸ばすように姿勢をとったとします。このとき、多くの人は骨盤や頭だけに注目して、直そうとします。しかし、肝心のみぞおちが固くなっていたり、屈みすぎていると上半身の重みが下半身に乗らなくなり、姿勢が崩れてしまいます。

 

そのため、姿勢において最も崩れやすい箇所はみぞおちであると認識する必要があります。これを理解した上で、姿勢改善に取り組む必要があります。

 

みぞおちを柔らかくする方法

人の姿勢はみぞおちから崩れやすいと理解して、ひとつ簡単な実験を行います。最初に、自分の楽な姿勢で座って、みぞおち部に軽く手を当てます。胸の中心を触って下に下げていくとゴツゴツ固く骨の当たる部位から急に柔らかくなる部位があります。そのあたりをみぞおちと理解して、以下の動作を行います。

 

まず、みぞおちに手を当てたまま、頭を前に出してみましょう。すると、触っている部分が固くなるのがわかります。これは、胸郭(きょうかく)が前に出て、みぞおち部を上から押したためです。このように、みぞおちが屈み、固くなった姿勢ではどんどん悪い方向に姿勢が崩れてしまいます。

 

次に、頭をもとに戻して首の関節を伸ばすように、上方向に頭を伸ばしましょう。すると、みぞおち部の上にあった胸郭(きょうかく)が上に引き伸ばされ、少しみぞおちが柔らかくなります。これは、上体の重みが前すぎず、中央よりに乗っている状態です。この状態が最も安定し、体に負担のない姿勢となります。

 

最後に頭を後ろに引いて、上体を反らすようにします。すると、みぞおちがまた固くなる感じがでます。これは、上体の重みが後ろに行きすぎて背骨が反っている状態です。これもみぞおちが固くなっているため、上体が下体にうまく乗らず、良い姿勢を保つことは難しいです。

 

このように、みぞおちが固くなると他の部位を正しい位置に持ってきても、後で崩れてしまうのがわかります。例えば、骨盤を立てるようにしても首が縮んでみぞおちが固くなっていると上半身がしっかり下半身に乗りません。そのため、後で崩れてしまう可能性があります。

 

そのため、姿勢を正すときは自分の手をみぞおちに当てて、柔らかくなっているかを確認してみましょう。まずは、首を伸ばして、上半身を楽にすることでみぞおちが柔らかくなっている感覚を覚えます。立っているとき、すわっているとき、歩いているときに常にその状態を保ち続けることができれば、負担のない姿勢を長時間保つことができます。

 

人の姿勢で最も崩れやすい部位は「みぞおち」です。自分の手をみぞおちに当てて、柔らかくなった状態を覚えて、姿勢改善するようにしましょう。

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