スポーツや運動動作を向上させる運動の4原則

社会人になると、健康な日々を送るために、適度に体を動かすことは大切です。ただ、運動が得意でない場合、スポーツや運動動作を力任せに行ってしまう可能性があります。

すると、身体に負荷がかかってしまい、怪我をしてしまう可能性があります。または、普段の姿勢がゆがんでおり、その状態でプレーを行うと、怪我につながる可能性があります。そのため、適切なフォームを理解し、分析することは大切です。

ここでは、スポーツや運動動作を向上させる運動の四原則について解説していきます。
 
 運動動作を行いやすくするフォームの四原則
例えば、野球で遠くに飛ばしたいと思ったとき、身体から大きな力が出せる必要があります。あるいは、細かいテクニックを身につけるためには、正確な動作ができることが大切です。

このような、考え方は他のスポーツでも言えます。テニスやゴルフといった競技でも、同様の考え方ができます。または、陸上やサッカーのように走るスポーツでも、同様のことが言えます。そして、これらの運動を上達する秘訣は以下の四つのポイントです。
 
・股関節で地面を捉える
・両肩を落として、両腕を楽にする
・動きを腰から始動する
・小指を締める

これらの4つのポイントを抑えることで、運動動作を向上させることができます。そして、自分の行っている運動に取り入れたい場合、さらに一つの内容を正確に理解する必要があります。以下に4つのポイントについて解説します。

 ・股関節で地面を捉える
スポーツ動作を行うとき、最初の構えで腰が安定した立ち方をしていると、プラスに働きます。その理由は腰が安定することで、体幹部を使った動きをしやすくなるからです。多くの人は腰の位置が安定した位置からずれています。それをカバーするのに、太ももやふくらはぎなどの足の筋肉に力を入れて立っています。

足が力んでしまうと、上半身は不安定になってしまうため、正確な動きができなくなってしまいます。そのため、立つときは股関節で地面をとらえるようにしましょう。

股関節で地面をとらえた姿勢とは、「股関節が足裏の真上の位置」にあることです。

多くの人は腰が後ろに引けています。すると、腰が後ろに落ちてしまい、支えようとして脚の筋肉に力が入ってしまいます。すると、立っているときに、自分の意識は脚が緊張していることにとらわれてしまいます。すると、膝や股関節といった部位が意識しにくくなります。

そこで、少し体全体を前傾させて、腰を足裏の真上に来るくらいに前に移動させましょう。すると、脚の筋肉の緊張が軽減されます。すると、股関節に体重がしっかり乗り、自分の意識として、より股関節を意識することができます。武道では、この状態を股関節で地面をとらえていると言われます。

 
 ・両肩を落とし、両腕を楽にする
上記に述べた姿勢をとったとしても、体の重心が左右どちらか一方に偏ってしまうと、身体は歪んだ姿勢になってしまいます。すると、正確な動きができなくなってしまいます。

こうした、姿勢の歪みの原因は肩からくることが多いです。肩は、緊張したり、腕に力を入れたりすると、肩関節が上に上がってしまいます。すると、上半身の上部が力んでしまい、あらゆる動きがぎこちなくなります。これによって、胸や腰に変な力みが入り、姿勢がゆがんでしまう可能性があります。

そのため、止まっているときも動いているときも常に両肩を落とし、腕を楽にするようにしましょう。これによって、身体に余計な力みがかかりにくくなります。その結果として、身体に余計な歪みが生じるのをおさえることができます。
 
 ・動きを腰から始動する
「股関節で地面を捉える」「肩を落として腕を楽にする」姿勢をとった後に、試しに腰をねじってみましょう。すると、腰のひねれる量が大きくなるのがわかります。これによって、多くの力を伝えることができます。

その次に、腕を降り出してみましょう。腰の位置が適切に決まれば、肩や首に余計な力みが起こることはありません。すると、腕を降り出したときに頭がつられて動くことはありません。

真上に挙げてみましょう。すると、腕を上げたときに頭がつられて動くことがありません。このような動作を取ることができれば、姿勢としては問題ないと言えます。

ほとんどの人が腰が十分にねじれないままに、肩や腕の力だけで振り上げてしまいます。これでは十分に身体がねじれず、力が出ません。また、動きがぶれたり、頭が腕の振り上げにつられて動いてしまいます。

適切な姿勢が取れないまま、本人が一生懸命やればやるほど、肩・腕に力が入り、上半身が安定しなくなります。
 
 ・小指を締める
運動中、胴体部の筋肉を効率よく活用できれば、負担なく体を動かすことができます。そして、人の手と胴体部の筋肉はつながっており、小指は腰の力と直結します。片方の手を腰に当てて、もう片方の手の小指を握ってみましょう。すると、腰の筋肉が動いているのがわかります。

スティック状のもの(ゴルフのドライバー、パター、バット、ラケット)を持つときは、まず小指でしっかり持ち、そこから後の4本をそえるようにします。この持ち方ができれば、うまく腰の力をものに伝えることができます。首、肩に力が入らないので、肘が浮くことなく、動きがぶれることもなくなります。小指を鍛えることが腰の力を伝える秘訣です。

運動をするときに、力任せに行ってしまうと、怪我をしてしまう可能性があります。そのため、力を多く伝え、正確に動作を行うためには、適切なフォームを理解する必要があります。

そのためには、「股関節で地面を捉える」「両肩を落として両腕を楽にする」「動きを腰から始動する」「小指を締める」を意識して運動するようにしましょう。心身の余計な力みが少なくなり、体に負担なく運動を行うことができます。

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