書籍に乗っている姿勢改善法を試してもうまくいかない理由

 

 

最近「肩が重い、だるい……」「腰が重い……」「体が疲れやすい」「背中が丸まっている」といった悩みに陥っていませんか?このような悩みやデスクワークの多いサラリーマンが抱える悩みです。年齢を重ねると、どんどん身体が衰えていき、体に痛みが生じます。

 

こういった原因は姿勢のゆがみから来ていると説明されます。そこで、世の中には、姿勢改善を促す書籍が多く販売されています。「背筋を正しましょう」「猫背になると、肩の筋肉が凝り固まってしまう」といった情報は痛みの原因を姿勢の観点から解説したものです。

 

ただ、このような情報を鵜のみにして、骨盤を立てたり、背筋をぐっと伸ばしても、肩凝りや腰痛が治らない場合があります。つまり、本に記された姿勢矯正の情報には、実生活に活かすことができない場合があることを理解しなければいけません。

 

これを理解していなければ、「キレイな姿勢」や「腰、肩の痛み改善」を実現することができません。それでは、どのような場合に、姿勢矯正をしても意味がなくなってしまうのでしょうか?ここでは、書籍に書かれている姿勢改善法を行ってもうまくいかない原因とその対策方法を解説していきます。

 

骨盤から直しても姿勢は直らない

多くの姿勢改善法の書籍を見ると、背骨の中でも特に目立った部分に焦点を当てて解説します。その多くに「骨盤が後傾している」ことを体の不調と照らし合わせて解説します。

 

確かに、見た目猫背かどうかが一目でわかるのは「骨盤の傾き」です。電車の中で肩が上がり、だるそうに坐っている人を見るとだいたいが骨盤が後傾しています。そのため、姿勢が丸まっている人 = 骨盤が後傾しているというイメージができ、先に骨盤の向きを直させようとします。

 

ただ、人間の姿勢は骨盤の位置を直しただけで良い姿勢を身につけるのは非常に困難です。

 

実際に座っているときに「骨盤を立てよう」と背筋を伸ばそうと頑張っても、数十分もすれば、背中が痛くなってきたり、骨盤を丸く戻したくなる気持ちになった経験はないでしょうか。ついつい元の猫背の姿勢に気がつけばなっていることがほとんどです。

 

このように、骨盤から直しても、なかなか良い姿勢を維持することができません。なぜなら、人の体は骨盤の上にお腹、みぞおち、肩、首、頭とあらゆる部位が上に乗っかっているからです。

 

そして、これらの体の部位の中で地球上の重力を直に受けるのは「首・頭」です。骨盤の位置が立って正常な位置に来ていても体の先端部にあたる首や頭が前や後ろに傾いていると姿勢全体は変わってきます。

 

つまり、いくら骨盤の位置を矯正しても他の部位が悪ければ、全体が悪くなってしまいます。その中で姿勢全体を大きく影響するのは「骨盤」ではなく「首・頭」になります。

 

例えば、前述のような骨盤を立てて座りなおしても、数分後に猫背にしたくなるときは頭の位置が前方に出ていることが多いです。頭が前方に出ると、首の筋肉によって頭の重量を支えられなくなります。すると、肩の筋肉が固くなって背中の筋肉も固くなります。

 

それによって、背中の筋肉が疲れるため、背筋を屈めて筋肉を伸ばそうとします。すると、姿勢全体は元の猫背に戻ってしまいます。このため、書籍に載っている「後傾した骨盤を直す」姿勢改善法では不十分であると言えます。
 

具体的に姿勢を改善するには

では、具体的に姿勢改善をするのは、どのようにすれば良いでしょうか?姿勢改善のためには、骨盤だけでなく、姿勢全体が変わるように整えていく必要があります。

 

首を伸ばす

例えば、筆者の場合、十数年、武道を稽古してきました。現在では、物書きすることが多いため、座り中心の生活になることもよくあります。ただ、このようなときでもその中で唯一「首を伸ばす」ことを意識し続けています。

 

走っているとき、座っているとき、寝るとき、いつも首を伸ばし続けます。このようにすることで、頭部の位置が後ろに引かれ、肋骨の上にただしく頭部に乗ります。これによって、「猫背姿勢」を防ぐことができます。

 

実際に、骨盤を真っ直ぐに正しても、頭部が前方に出ていると、姿勢が崩れやすいです。PC作業をしていると、パソコンをのぞき込んでいる最中に頭部が前に出てきます。すると、首や肩が頭を支えるために力が入ります。これによって、姿勢が崩れてしまうのです。

 

お腹をへこませる

あるいは、お腹をへこませることで、骨盤が前や後ろに傾くのを防ぐことができます。立った姿勢でお腹、背中に手を当ててください。次に、お互いを押し合うようにして、お腹をへこましてください。すると、腹圧がかかり、背中を真っ直ぐに正しやすくなります。

 

これは腹圧をかけることで、下腹の付け根にある「腸腰筋」が働き、骨盤が後ろに傾くのを防ぐからです。これによって、骨盤が垂直に立つため、背中の筋肉を伸ばしやすくなります。このように、骨盤自体ではなく、「頭部」「腹部」といった部位に注目することで、結果的に骨盤が真っ直ぐに立つようになります。

 

猫背の姿勢やキレイな姿勢を構築するためには、「骨盤」「肩甲骨」といった一部分だけを考えて実現できません。実際には、腹部、頭部の位置、肋骨の位置といったあらゆる場所を総合的に直すことで、キレイな姿勢を構築できます。

 

このように、姿勢を改善するうえで、骨盤の位置はあまり大きな影響はないといえます。むしろ、骨盤以外のあらゆる部位にも気をかけるようにしましょう。「首・頭」「腹部」といった別の部位から見直すことで姿勢全体は変わっていきます。

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