ダイエットを行う際は、適切な食品を選択する必要があります。自分の体の状態や体型を決めるものは、体外から摂取する栄養素に大きく関係しており、ダイエットや健康体を実現するには、食事法を変えないといけません。
その中で、栄養素の比率を理解することは大切です。なぜなら、栄養素の比率を知っておくと、ダイエットや健康体に必要な栄養素を把握できるからです。さらに、こうした計算法をしると、世の中にある食品に多くの糖質が含まれているのがわかります。つまり、ダイエット、健康体の人が避けなければいけない食品を明確に分かります。
そこで、今回は栄養素の比率の計算法について解説していきます。
栄養素の比率の計算方法
食物の含まれる栄養素の計算方法を知るためには、最初に食物に含まれるカロリー数と、それぞれの栄養素で発生するカロリー数を理解しておかなければいけません。
食物に含まれるカロリー数は成分表を見て判断します。次に、栄養素で発生するカロリー数は、「タンパク質」「炭水化物」「脂質」の三種類の1gに発生するカロリー数を理解します。
タンパク質、炭水化物は1gに発生するカロリー数は4kカロリーです。その一方で、脂質は1gあたり9kカロリーを含んでいます。
タンパク質・炭水化物 4kcal
脂質 9 kcal
次に各食品の原材料ラベルを見ると、総カロリーの値から、糖分の比率がわかるようになります。例えば、今回は牛乳のグラス一杯の牛乳の成分を見てみます。2015年、農林水産省の食品成分表から、普通牛乳の糖質比率を計算してみます。
表の値を取り上げると、たんぱく質3.3g、脂質3.8g、炭水化物4.8gとなります。次に、各栄養素に含まれるカロリー数をかけてみます。
タンパク質: 3.3g × 4 = 13.2 kcal
脂質: 3.8g × 9 = 34.2 kcal
炭水化物: 4.8g × 4 = 19.2 kcal
次に総カロリー数は、三つの栄養分を足して、56.6 kcal(= 13.2 + 34.2 + 19.2)となります。次に、各成分の比率を計算します。それぞれに含まれるカロリー数に総カロリー数で割ると、比率が算出されます。
タンパク質: 13.2 ÷ 56.6 = 0.23
脂質: 34.2 ÷ 56.6 = 0.60
炭水化物: 19.2 ÷ 56.6 = 0.33
このように、総カロリーと各栄養素のカロリーを計算すると、その食品に含まれる栄養素の量が計算できます。
ちなみに、これを見ると、日本の牛乳には30パーセントの糖質が含まれていることがわかります。これは、ダイエットを志している人にとっては、非常に高い割合です。あるいは、健康体を構築したい人にとっては、30パーセント以上の糖質を摂取すると、内臓各部に多くの疲労を与えます。
ちなみに、米国農霧省の成分表によると、牛乳に含まれている糖質の量は半分近く含まれています。つまり、牛乳の半分は糖質といえます。このように、案外含まれていないと考えている食品が、糖質が多く入っていることがわかります。
卵、魚は最高の食事
ちなみに、農林水産省の成分表を見ると、卵が非常に優れた栄養源であることがわかります。この理由として、炭水化物の比率がゼロパーセントであるからです。世の中には、低炭水化物をうたった食品が多くありますが、卵は市販でも簡単に手に入り、積極的に摂るべき食品といえます。
ちなみに、私の場合、食生活を変えたことで運動パフォーマンスを向上させた体験があります。日本一標高の高いマラソン大会で39歳以下の部で3位、あるトライアスロンの大会で、元トライアスロンのオリンピック代表選手に自転車、ランの部の同等の記録をのこしました。この際は、炭水化物の摂取をなくし、極限まで卵を用いてタンパク質、脂質の量を増やしつづけました。
さらに、魚類もたんぱく質が7割以上含まれ、脂質が2割以上、糖質の量は0.5%にも満たないです。魚には、人体に良い影響を与える栄養素の一つです。このように、健康情報で「魚が身体に良い」と言われる理由が、栄養の比率を計算し、「糖質が非常に少ない」ことからわかります。
ヨーグルトも危険
そして、食品の成分表を確認すると、気をつけなければいけない食品があります。その中の一つにヨーグルトが挙げられます。ヨーグルトは食品成分表を確認すると、糖質の量が非常に高いです。そのため、ダイエットを志す人が、
さらに、ヨーグルトは保存料として、糖質を使うことが多いです。つまり、品質を保つために、糖質を成分表以上に多く含まれている可能性があります。こうした理由により、ダイエットをしている人、身体の不調を患う人は、ヨーグルトを一度疑ってみるようにしましょう。糖質の摂取量が減り、体内の栄養バランスが整って、結果として身体の健康状態が変わっていきます。
このように、食品の成分表を見れば、その食品に含まれている栄養素の比率がわかります。計算してわかることは、糖質が意外に多く含まれている食品があることです。実際に計算して、自分の糖質の摂取量を計算してみてください。こうした計算や検討を積み重ねることで、あなたの本当に摂取すべき食品がわかってきます。