小麦グルテンがやめられない化学的理由と対処法

健康な身体を構築するには、食事法を変えることが必須です。ダイエットをするにしても、運動技術を高めるにしても、「運動療法」だけでは限界です。食事を変えて、体内の栄養環境を変えることで、脂肪燃焼を促すための体質を構築できます。

そこで、私がオススメする食事法はグルテンフリー食事法です。グルテンフリーとは、小麦製品をやめることであり、小麦によって生じていた体内毒素を極限まで減らし、内臓の負担をなくす食事法です。

小麦グルテンをやめることで、腸内のカンジタ菌の増殖を抑えることができ、結果として炎症反応をなくすことにつながります。しかし、大部分の人は「小麦グルテン」をやめることができません。

実際に、私は健康、運動を含め、食事法を指導する立場にありますが、「小麦グルテンをやめられない」とお話する人は多くいます。小麦加工製品の大半が甘く、おいしいため、一度食べるとやめられなくなってしまいます。

ただ、小麦グルテンをやめられないのには化学的な理由があります。それは、小麦グルテンが、脳内でモルヒネと同様の興奮作用を起こすからです。

この事実を理解することで、あなたが小麦グルテンの摂取をやめ、健康体、ダイエットを実現する手法について理解できます。今回はその具体的な内容について解説します。

小麦グルテンとモルヒネの化学構造が似ている

小麦グルテンはたんぱく質であり、肉や魚と同じアミノ酸でできています。たんぱく質とは、アミノ酸が数珠のように多くつながった構造です。その数珠が10~50程度の単位で「ペプチド」と呼ばれます。そして、化学の世界ではペプチドから、一つ一つのアミノ酸の並び方を分析や解析を行います。これの列を「アミノ酸の配列」といいます。

そして、グルテン由来のタンパク質であるアミノ酸の配列をそれぞれ見ると、アミノ酸の種類である、「トリプトファン」「フェニルアラニン」などの間に「プロリン」というアミノ酸が並んでいます。この並び方は、モルヒネとそっくりの配列をしています。このモルヒネとそっくりな配列を持っているために、脳が興奮を起こします。

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グルテンはオピオイドレセプターにくっつく

しかし、リガンドとレセプターの関係を考える際に、注意しなければいけないことがあります。それは、化学構造が異なっていても、類似した構造であれば、レセプターとくっつく可能性があるということです。

前述に述べたグルテンはモルヒネはアミノ酸の配列がモルヒネと似ています。そのため、脳が「同じものが来た」と判断してしまい、脳の関所と言われる血液脳関門を通過してしまいます。後に、脳の神経細胞のシナプスのオピオイドレセプターにくっつきます。これによって、中毒症状を引き起こします。具体的には幻覚や妄想を引き起こしてしまいます。

栄養価の高い物を先に食べること」です。つまり、先に栄養価の高い食品を食べ、消化運動をさせてしまいます。これによって、食欲を物理的になくしていくのです。

例えば、私はお腹が空いたときは、「卵」「バナナ」を積極的に食べるようにしていました。卵は人体に必要なアミノ酸の必要量が全て入った栄養価の高い食べ物です。バナナは「エリスリトール」と呼ばれる物質であり、血糖値を下げない物質です。お腹がすいたときは、卵とバナナを積極的に食べて、腹を埋めようとしていました。

これによって、グルテンを食べる前に、お腹が満たせるようになり、徐々に小麦製品を食べなくなっていきました。つまり、小麦グルテンを摂取する前に、「何を食べるのか?」を決めて積極的に食べるようにするのです。その結果、お腹が速くたまり、食欲が薄れていくので、グルテンの摂取量が少なくなっていきます。

小麦グルテンの摂取によって脳内が興奮し、甘い物がやめられなく理由は説明しました。その上で、グルテンより先に何を食べるかを決めて、積極的に先に摂るものを決めてください。ダイエット、スポーツ技術向上を志す方であれば、自分の摂るべきものを明確にし、「先に」食べるようにします。これによって、小麦グルテンの摂取量を減らすことができます。

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