会社員で仕事を続けていると、体の疲れがたまりやすくなったり、骨格の歪みが起こりやすくなります。そうして、体の痛みを患うことがありますが、その中に「膝の痛み」があります。
膝が痛む原因は様々なものがあります。例えば、膝周辺の筋肉の柔軟性が低下することで、膝が痛むことがあります。あるいは、膝の内側、外側が痛む場合は立っているときの骨盤の角度が関係しています。
こうした症状を緩和するために、膝のケアに気を向けることは大切です。病院に行ったり、ストレッチをしたりするなど、膝の痛みを軽減する手法は数多く存在します。ただ、膝の痛みを本質的に解消したいのであれば、さらに体の仕組みに基づいてケアを行っていく必要があります。
それは、「膝の皿」に目を向けることです。膝の皿には、痛みを取り去るポイントが数多くあり、膝に痛みを抱える方は必須のケアの仕方といえます。ここでは、膝の皿に目を向けて、痛みを解消する方法について解説していきます。
膝の皿が自由に動かせれば、膝の痛みは少なくなる
膝に痛みを抱える人や、膝周辺にだるさや違和感を感じる方には共通点があります。それは、膝の皿の動きが悪くなっていることです。
膝の皿自体には、筋肉はありません。しかし、膝の皿周辺には膝の動きを良くするための必要な材料がそろっています。これらの
一つ目は「滑液」です。膝の関節には骨同士の摩擦を抑えるために、関節内に液体があります。これらの液体は膝を動かすことで分泌が促されます。この液体は膝の動きをスムーズに行うために必要な物質です。
もう一つは「体液」です。膝関節や痛みや損傷がある場合、痛みを解消するために体液が集まります。この中にはヘモグロビンとアミノ酸が含まれます。損傷した部位に体液が集まることで、膝の痛みを完治しようとします。
そして、体液は損傷を直す物質ですが、仕事を終えると体内で処理されます。しかし、処理能力が低下していると、損傷部に体液が残ります。この体液は凝縮を起こして、結果として損傷部を硬くします。
膝の痛みを抱える人や、膝に違和感をもっている人の膝の皿を触ると、硬かったり動きが悪かったりします。あるいは、膝の皿周辺の押してあげると痛みを抱える人もいます。このように、膝の痛みは、膝の皿自体に原因がある場合もあります。
実際に、年齢を重ねると膝の痛みが筋肉ではなく、体液の質が低下している場合があるからです。このような場合は、いくら筋肉をほぐしても改善されず、食事や栄養によって膝の環境を変えなければいけません。
そのため、「滑液」や「体液」の環境を変えることは、膝痛を本質的に解消するために必須です。ストレッチなどで、膝周辺をほぐしている人は、合わせて膝の皿自体をほぐしていくように意識していくことが大切です。
膝の皿を自由に動かすには
それでは、膝の皿を動かすためには、何をしなければいけないでしょうか?そのためには、膝の皿を指圧するポイントを理解し、実践していくことです。
まず、座った状態でどちらか片方の足を伸ばしてください。次に、膝の皿を中心に、さらの上部、下部、左右、斜めと8カ所のポイントに分けます。これらの部位を押してみましょう。膝に違和感を抱えている人は、どれかの部位で痛みを感じます。
これらの部位を確認したら、膝の皿周辺をほぐしていきましょう。まず、掌の側面を使って、膝の上部を押していきます。膝の皿と皮膚を切り分けるイメージです。膝の皿状に添って、掌の側面で指圧し、刺激するようにします。