膝関節が痛い人がほぐすべき膝以外の筋肉とは

膝関節の痛みを患う人は、年齢を重ねるごとに多くなります。とくに高齢になると、膝関節の組織にある栄養分が低下するために、少し酷使するだけでも痛みが発生するようになります。そのため、膝の痛みを取り去るためのストレッチや改善法を理解する必要があります。

ただ、膝関節が一度痛くなってしまうと、ストレッチも筋トレもしずらくなります。一度体験された方であればわかると思いますが、膝関節が痛むと膝の曲げ伸ばし自体ができなくなります。そういった場合、ストレッチや筋トレ以外に、別の方法で膝の痛みを直していく必要があります。

そこで、今回はすでに痛くなってしまった場合の、膝の痛みを解消するための手法について解説していきます。

膝関節自体ではなく、別の部位に目を向ける
膝関節の痛みは、多くの場合は膝周りの筋肉の固化から起こります。「一トン以上の重量物を仕事で運ぶことがある」といった方の場合、膝の組織自体が破壊され、手術が必要かもしれません。しかし、そうでない場合は筋肉の固化が起こり、膝関節の整合性(関節のズレがなく、整っていること)がなくなったことで、痛みが生じます。

ただ、筋肉の固化といっても、様々な理由によって固まります。例えば、普段の姿勢が悪く、背骨の柔軟性が少なくなることで、太ももの裏側の筋肉が硬くなってしまい、膝関節のズレが起こります。あるいは、摂取する栄養の偏りによって、膝関節の組織や関節内包液の栄養素が不足してしまい、痛みが生じる場合があります。

そのため、筋肉以外に、本質的な部分を見て、改善をしていかなければいけません。ただ、すでに痛くなってしまった場合、痛みを効率よく軽くできるように、努力をしていきましょう。そのときのポイントとなるのが「膝周り以外の筋肉」です。

膝周りについている筋肉として、太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)、裏側の筋肉(ハムストリングス)、外側の筋肉(外側広筋)、内側の筋肉(内転筋)などがあります。これらの筋肉は膝を曲げたり伸ばしたり、あるいは外に開いたり内に閉じたりするときに働く筋肉です。

これらの筋肉は膝の上部にある「股関節」とつながっています。つまり、股関節周りについている筋肉をほぐすことは、結果として膝周りの筋肉にも影響を与えます。このように、膝関節周りではなく、まずは膝関節から離れているが、関連している筋肉をほぐすようにします。

実際に、私も膝関節の外、内側の痛みが出たとき、膝周りの筋肉ではなく股関節周りの筋肉をほぐすことで痛みが解消しました。最初は、股関節周り、その他にふくらはぎ、足裏といった部位もほぐすことが有効です。もし、すでに膝に痛みが出てしまって膝が曲げ伸ばしできない場合、膝関節以外の部位をほぐすようにしましょう。

余談ですが、腰が痛い場合、背筋をほぐすのではなく、お尻や首回りの筋肉をほぐすと痛みは解消されやすいです。肩凝りの場合、肩でなく、耳や鎖骨周りの筋肉をほぐすことが大切です。

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