外反母趾の発症する理由と対策法

健康体を構築するためには、体の仕組みを学んだり筋肉を鍛えたりしなければいけません。こうした勉強を続けなければ、身体に痛みが発生するようになります。

 

特に、年齢を重ねると腰、肩、膝などの関節部に痛みを患います。その中で、外反母趾を患い、痛みに悩まされている人がいます。外反母趾は足の親指の関節に不正が起こり、親指が小指側に曲がる病気です。

 

そして、世の中には、外反母趾を抑えるための、様々な器具があります。親指の向きを矯正するためのテープであったり、ハイヒールをやめて靴を履いたりなどです。しかし、このような器具や道具を用いても、本質的に外反母趾は直りません。

 

本当に、外反母趾を直すのであれば、体の仕組みを学び、必要な筋肉や栄養素を理解しなければいけません。ハイヒールをやめても、テープを貼ったとしても、それは外反母趾の解消にはつながりません。痛みを取りたいのであれば、体の仕組みから、痛みを取るための理屈を考え、実行するようにしましょう。

 

では、どのような症状が起こって外反母趾が起こってしまうのでしょうか?今回は、姿勢や栄養の観点から、外反母趾の症状が起こり得る原因について考えていきます。

 

ハイヒールをやめることは外反母趾の防止につながらない

外反母趾は主に、「ハイヒールを履くことで起こりやすい」と言われています。なぜなら、ハイヒールを履くと、足の親指にかかる荷重が大きくなるからです。さらに、ハイヒールは足の指が細くなっている形状であるため、余計に足指に大きな荷重がかかります。

 

しかし、年々ハイヒールを履く人が減っているのにも関わらず、外反母趾の症状は減りません。そのため、外反母趾の原因はハイヒールではなく、もっと他に原因があることがわかります。

 

そこで、体の仕組みに基づいて、なぜ足指の関節に負荷がかかってしまうのかを考えてみましょう。親指には、結果的に荷重がかかっているのであって、他の部位に不正が起こっていることが考えられます。その結果として、足の親指関節に負荷がかかっていることが考えられます。

 

すると、他の原因が大きく見えてきます。例えば、足の親指に荷重がかかるのであれば、前傾姿勢に問題があります。あるいは、親指周りに体重がかかりすぎるのは、足の内側に体重が乗りすぎている要因が起こっています。こうした原因を考えることで、外反母趾の新たな原因を考えることができます。

 

土踏まずの筋肉が衰えることで、足の親指に荷重がかかる

このように、外反母趾は、足の甲の骨格が何らかの不正を起こすことで生じます。その骨格の崩れは足裏にある筋肉が衰えることで生じます。具体的には「足底筋」と呼ばれる筋肉です。

 

人の体重を支えるいるのは足であり、足裏の接地状態はその人の姿勢や体の状態に大きく影響します。足底筋は踵から指関節までつながる筋肉であり、「土踏まず」といわれる箇所を作るために大きく関係している筋肉です。

 

土踏まずとは、踵から足の指にかけて地面に触れない箇所です。この部位は足を踏んだりジャンプする際に、足裏全体を「クッション」のように働かせる際に重要な箇所です。この部位が存在することで、足裏に荷重がかかったときに、圧力が分散します。

 

昔、日本には「飛脚」と呼ばれる職業があります。これは、手紙や荷物をを人力で運ぶ仕事です。彼らは、物を運ぶときに草鞋(わらじ)を履いて仕事をしていました。この草履をはくことで、飛脚の人たちは足底筋を鍛えることができました。

 

なぜなら、草履で坂道を上る際は、草履が足からずれないようにするために、足の指で草履を押さなければいけません。坂道で下る場合には、草履(わらじ)を足の指で押さえます。このよに、足の指を抑えるように動かすことで、足の裏を鍛えることができます。

 

このように、足底筋を鍛えることで、「土踏まず」のアーチをしっかり構成することができます。そのため、飛脚には腰痛などの症状に悩まされることが少なかったです。

 

しかし、現代の方は、このように足指を鍛える習慣がありません。移動手段では車や電車、自転車を使うようになり、歩くことも減っています。これによって、足底筋が弱くなり、土踏まずのアーチが下がります。その結果として、足の甲が下に下がった骨格となります。

 

もし、足の甲の骨が下に下がると、その甲が下がる場所は足の親指の1番目と2番目の間になります。すると、甲に割り込まれた1番目は外にはじき出されてしまいます。これによって、親指の関節部に不正が起こります。

 

このように、足底筋の低下によって、足の甲が下がります。足の甲が下がると、足幅が広くなり、甲の骨が親指の一番目と二番目の間に割り込みます。これによって、親指の関節が外側に動いてしまい、神経の圧迫や関節の痛みが生じます。これによって、外反母趾の症状である「親指付け根の痛み」が生じます。

 

足首の骨の不正によって起こる外反母趾

次に、外反母趾の起こる症状として、足裏にかかる重心が内側にかかることで起こることが考えられます。この際に考えられるのが、「足首の骨」です。

 

脚の内側には「脛骨(けいこつ)」と呼ばれる骨があり、この骨は人体の骨の中でも太い骨です。、物理的には、骨が太いほど重さに対しての耐荷重が大きくなります。即ち、最も人体の体重を脛骨で支えると、最も安定して立つことができます。

 

この際の重心は「内くるぶし」辺りに乗るようになります。つまり、土踏まずの上部に上体の重心が乗るようにすると、脛骨に体重が乗った姿勢になります。脛骨が垂直に立ち、その上に上体が乗るようにすると、無駄な筋肉を使わずに立ち姿勢を保つことができます。

 

そして、脛骨に体重が垂直に乗っているとき、骨盤は「骨盤が前にも後ろに傾きすぎず垂直になった上体」になっています。しかし、現代の人は、生活習慣やスポーツで言われている姿勢の常識や情報によって、姿勢が歪んでいます。大部分の人が「前傾姿勢」に癖づいた姿勢になっています。

 

女性は普段の生活から「脚を閉じないとマナーが悪い」「スカートの中が見える」と言われ、内股で前傾姿勢が癖づいています。男性も同様で、座り姿勢中心の生活から、「尻を締める筋肉」が低下したことで、骨盤を立てる筋肉が衰えています。こうして、骨盤が前傾したによって、太ももの骨が内側に向きます。

 

これによって、足首の骨が内側に入りやすくなってしまいます。これを、関節の仕組みを学ぶ学問では「足首が過回内している」とも表現されます。足首が過回内した状態であると、足の内側に重心がかかりすぎてしまい、その結果として拇指球の付け根部に大きく荷重がかかります。これによって、親指の付け根に痛みが生じます。

 

こうした場合、外反母趾を解消するために、足の親指の向きを変えたり、ハイヒールを履くのをやめても意味がないといえます。重要であるのは、「足底筋」によって、土踏まずのアーチをきちんと作ることと、「尻を締める筋肉」によって、足首の骨が内に入りすぎるのを防ぐことです。実際に私は、後者の原因によって、親指付け根の痛みを解消しました。

 

もし、外反母趾を直すのであれば、すでに痛めてしまっている親指に目を向けるのではなく、現状のあなたの姿勢と筋肉の状態を見るようにしてください。その部位を改善しなければ、親指に負荷がかかる立ち方、歩き方、骨格の状態は変わることはありません。

 

まずは、姿勢を変えることから考えます。頭部の位置や胸郭の位置を変えて、お尻を締めやすい姿勢を作ります。次に、お尻を締める筋肉を鍛える具体的手法を身につければ、力みのない姿勢を維持しやすくなります。これによって、親指にかかる様々な負荷や骨格のズレをなくすことにつながり、結果として外反母趾を解消できます。

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