膝の痛みを解消するために、セルフケアを持たなければいけません。運動をしていなかったり、年齢を重ねたりすると、骨格の歪みや関節にかかる負担が大きくなるからです。膝の痛みを正すために、必要なケアの手法を学ぶことは重要です。
そして、膝関節の動きを良くするためには、適切なストレッチ方法が存在します。体の仕組みを学び、筋肉以外の部位に目を向けることで、膝関節の動きや痛みを確実に改善することができます。
それでは、どのような部位に注目して、膝関節をケアしていけば良いでしょうか?今回は、膝関節の痛みを確実にケアしていくための具体的手法について解説していきます。
膝の動きを良くする動的ストレッチ
太ももについている筋肉の多くは、膝関節にかかわる筋肉です。例えば、膝を伸ばす際には太ももの前側の筋肉、膝を曲げるときには太ももの後ろ側の筋肉が使われます。これらの筋肉をストレッチして柔軟性を高めることは、膝痛の予防につながるといえます。
ただ、膝の痛みを確実に解消したいのであれば、筋肉以外に目を向けるようにしましょう。具体的には、筋肉ではなく、関節を動かすための「滑液」に目を向けるのです。
関節には「関節包」と呼ばれる部位があります。この部位には、関節を動かすときに使われる「滑液」が存在します。関節が動く際に滑液が分泌され、この作用によって関節の動きをスムーズに保ってくれます。
膝関節の痛みを確実に解消するためには、滑液の分泌低下を改善することに目を向けるようにしましょう。
ちなみに、当サイトのセミナーでは、滑液の分泌を促す指圧法を実演し、受講者に膝関節の動きを改善してもらいます。受けた方は皆、その場で膝関節の動きが良くなるのを実感してくれます。このように、膝の動きを良くすることで、膝の炎症や動きを解消することにつながります。
動的ストレッチの具体例
では、どのようにすれば、関節包にある滑液の分泌を良くすることができるでしょうか?最も手軽に行えるのが、膝の曲げ伸ばし運動です。
膝を曲げ伸ばしする際は、膝を伸ばす筋肉と曲げる筋肉が交互に使われます。これによって、関節包にある滑液の分泌が促進されるようになります。
膝の曲げ伸ばし運動を行う例として、スクワット運動があります。立った姿勢からしゃがみ込むことで、膝の曲げ伸ばしが行われます。ここでは、「自彊術」と呼ばれる有名な体操法の中から、膝関節の動きを良くするものを紹介していきます。
一つ目は、足をそろえて立って、腕を下に降ろした状態から前に振り上げます。腕を振り上げたと同時に膝を曲げてスクワット運動を行います。さら、前に振り上げた腕が自然と降りたと同時に、曲げた膝を伸ばすようにします。同様の運動を10~15回程度行います。
次に、足を肩幅以上に広げてたって、腕を下に降ろした状態から前に振り上げます。これと同時に膝の曲げ伸ばしを行います。この運動を同様に、10~15回程度行います。このように、膝の曲げ伸ばし運動を行うことで、関節の動きを良くしていきます。