肩の筋肉の詰まりを取り去るポイントは「鎖骨」にある

スポーツ経験者含め、一般人の多くは肩凝りをお持ちです。PCの作業やスマートフォンの画面を見続けていると、やがて頭部が前に出た姿勢が癖づいてしまいます。このように、顔が前に出た猫背姿勢が続いてしまうと、肩が痛くなってしまいます。

もし、肩凝りを放置していると、「冷え性」「眼の疲れ」といったあらゆる症状を起こします。猫背姿勢が定常化すると、肩甲骨周りの筋肉が固くなってしまいます。肩甲骨周りには人の体温を調節する機能が備わっているため、その周りの筋肉が機能しなくなると、人は冷え性を抱えやすくなります。

さらに、眼の奥の筋肉は首の筋肉と解剖学的につながっております。もしも、顔が前方に出た猫背姿勢が癖づくと首の筋肉が凝ってしまい、眼の疲れが伴いやすくなります。日々、体に不調なく快適に過ごすために、肩の凝りを解消していくことは必須といえます。

ただ、肩の筋肉の凝りを取るのには、肩ではなく、むしろ他の部位に凝りを取り去るポイントがあります。単純に肩ばかり見つめるのではなく、他の部位を解消することで、結果として、肩の凝りを効率よくほぐすことができます。

今回は、肩の凝りを取り去るための「肩以外」の指圧のポイントについて解説していきます。

 肩が凝ってしまう原因が指や腕の筋肉である理由
人の頭部の重さは5,6kgあると言われています。人が物を見たりして頭部が前方に出ると、その頭部を支えようとするために、首や肩の筋肉が活用されます。そのため、肩や首の筋肉に負担がかかり、肩凝りが生じます。この現象は、PCの画面を眺めているときに起こりやすいため、猫背姿勢になる例としてよく取り上げられます。

ただ、実際にはもう一つの原因によって、頭部が前に出やすくなる可能性があります。それが、キーボードやタッチパネルをたたく作業です。

キーボードやタッチパネルをたたくときは、何か物を持ち上げるときに使われるときと同じ筋肉が活用されます。人の腕の関節は末端がボール状になっており、肩関節にあるくぼみにはまるようについています。この腕関節と肩関節の間にある筋肉(とくに内側)がキーボードやタッチパネルをたたくときに使われます。

さらに、キーボードやタッチパネルをたたいている最中は、腕の表側の筋肉(上腕二頭筋)が活用されます。このように、腕の筋肉が力むことで、結果として上体の重心が前方に行きやすくなります。これによって、みぞおちより上にある胸、首、顔が前に出やすくなって猫背姿勢になります。

試しに、キーボードをたたくときに意識的に強めにたたいてみてください。すると、強くたたくと腕に意識が行きやすくなり、顔が自然と前に出やすくなります。指や腕の筋肉に力が入ると、それに連動して肩や胸周りの筋肉も力みやすくなります。その結果として、頭部が前方に出ます。

他にスマートフォンを軽く持って自分の顔の近くに近づけてください。すると、腕が自然と降り曲がり、肩の付け根の内側の筋肉が動きます。この筋肉の名前は「小胸筋」といいます。スマートフォンを持って作業をしている最中は終始この筋肉が働き続けます。この筋肉が固くなってしまうと、肩関節が内側に巻いてしまった状態が続き、猫背姿勢が癖づいてしまいます。

 骨はさんだ上部、下部の痛気持ちいい箇所」「腕関節の付け根であるボール状のきわ(とくに小胸筋)」が血流が詰まりやすい箇所です。これらの部位を仕事中でも良いので、指圧をしてみましょう。

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