日常生活で肩凝りに悩まされている方は多くいます。肩凝りに悩まされると、日常生活で疲れやすくなる、身体が冷えやすくなるといった症状に悩まされます。そのため、適切な方法を用いて、肩凝りを解消することが大切です。
そこで、肩凝り体操と呼ばれる体操があります。これは、肩関節周りを動かす体操のことであり、肩凝りの人には有効な体操法です。何もやらないより、仕事の合間に肩周りを動かす習慣をつけることは、肩凝り解消につながります。
そして、武道の世界では、日本古来に肩甲骨周りを中心に動かす体操法が実践されていました。この体操法は長く行われ、日本の健康体操として取り入れられていました。もし、肩凝り体操を実施したいと考えている方には、オススメの体操法といえます。
そこで、今回は肩凝りで悩んでいる人に取り入れたい体操について解説していきます。
自彊術を試す
現在、ラジオ体操が多くの人に取り入れられているのと同じような体操が日本にもありました。それが、「自彊術(じきょうじゅつ)」です。自彊術は、1916年に治療家であった中井房五郎によって発案された体操であり、31種類の体の動かし方があります。
戦後になって普及が途絶えていましたが、今では科学的に分析され、その有用性が認められるようになりました。現在では、健康体操として、取り入れているところもあります。
31種類の体操の共通する内容は、「はずみ」や「反動」を利用することです。決められた動きを実践することで、関節を動かしやすくする、骨盤の歪みを正す、血液の循環を良くすることを目的とします。
肩こりの原因の一つとして、肩回りの筋肉の血流低下が挙げられます。もしくは肩関節のはめあいがずれたことによる神経の圧迫などが挙げられます。こうした原因を解消するために、自彊術の体操法を取り入れることは有効です。
今回は、自彊術の31種類の体操の中で、特に肩周りにある筋肉の血流促進ができる体操法を紹介します。
肩こりに効く自彊術の体操例
以下に、自彊術の31種類の体操から、肩凝りに効く体操法を解説します。どの内容も肩凝りに悩まされている方は効果的なため、必ず実践するようにしてください。
注意)
・全ての動作は、正座で行います
・必ず呼吸に合わせて動作を行います
・10~20回程度を目安に行います
①両腕を前で組んで手を肩に置きます。その形で息を吸いながら肩を上げ、息を吐いて肩を下げます。