日常生活で何気なく行っている動作には、「寝てから起き上がる」「歩く」「イスに座る、立ち上がる」「掃除する」などがあります。これらの動作は若いころは何も負担なく行うことができていました。しかし、年を重ねるごとに、動作がぎこちなくなってしまいます。
例えば、椅子から立ち上がるときに「ドッコイショ」と言っている人がいます。これは、イスから立ち上がるときに、足に力を入れて踏ん張っている証拠です。
このような動きを繰り返し行っていると、日常動作で無理をしてしまい、腰や膝に負担をかけすぎてしまいます。そこで、身体の使い方を正確に理解すれば、今までの動きの余計な力みを解消できます。
今回は、日常の基本的な動作から、もっとも無理のない、楽な身体の使い方を解説していきます。
イスの立ち上がり動作を楽に行う方法
多くの人は椅子の立ち上がり動作はつらいものと思いがちです。しかし、立ち上がるのに、ほとんど力はいりません。上手く体を使えば、フワリとした動作で立ち上がることができます。膝が痛い、腰が痛いということはほとんど起こりません。
以下に方法をお伝えします。
椅子から立ち上がる前にやや浅めに腰かけます。このときに両足が床から浮かないようにします。ここで、両足が浮いてしまいと、上体を前に送りにくくなってしまい、立ち上がるときに、膝に負担がかかってしまいます。床に足裏全体を密着させるようにしましょう。
次に上半身全体の力を抜きます。具体的には首の後ろを伸ばし、両肩を落とします。そこから、立ち上がろうとする前に、上体を前に傾けましょう。すると、両足裏に自分の体重がかかるようになります。
この起き上がるタイミングを正確に把握すれば、身体に無理なく、立ち上がり動作を行うことができます。そのタイミングは体重が足裏全体にかかったときです。足裏に体重が乗ったら、立ち上がりましょう。このとき、首は背骨の延長線上にまっすぐ伸ばすように心がけます。
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もし、立ち上がるときに足に力が入ってしまう場合、楽に立ち上がることができていないと理解しましょう。そのままの立ち上がりからでは、体に負担がかかってしまうため、楽に立ち上がれるように体の使い方を研究してみてください。
楽に立ち上がれないのには二つ理由があります。一つは胴体部の筋肉が固すぎるときです。例えば、イスに座るときに、極端な猫背の姿勢では、この動作を行うことができません。この場合、胴体を普段から運動などで動かすようにしましょう。筋肉をしっかり使うことができ、固さを解消することができます。
もう一つは、立ち上がるタイミングが早すぎるときです。この場合、胴体部の筋肉には問題ありません。しかし、この動作を続けていると、膝や腰を痛める可能性があります。意識的でいいので、イスから立ち上がるときに、タイミングを遅らせるようにしましょう。足に負担なく立てることが実感できるはずです。
イスから立ち上がる動作をするときに、足に力を入れて踏ん張って立つ人がいます。このような動きを繰り返し行っていると、腰や膝に負担をかけすぎてしまいます。そこで、上記に述べたようなイスの立ち上がりを理解し、日常生活で繰り返すようにしましょう。
身体の使い方を正確に理解すれば、今までの動きの余計な力みがとれて、楽に動作を行うことができます。
楽に立ち上がれない理由:身体の柔軟性の低下
楽に立ち上がれないのには二つ理由があります。一つは胴体部の筋肉が固すぎるときです。
例えば、イスに座るときに、極端な猫背の姿勢では、この動作を行うことができません。この場合、胴体を普段から運動などで動かすようにしましょう。筋肉をしっかり使うことができ、固さを解消することができます。
身体の筋肉が固くなる要因として、胴体部の筋肉を使うことが挙げられます。例えば、背骨は後ろにそらしたり前にかがませたりすることができます。さらに、左右に傾けることができます。または、野球やテニスなどのスイング動作を行うと、ねじることができます。
このように、背骨を反ったり屈ませたり、左右に傾けたり、ねじったりします。これによって背骨周りの筋肉に刺激を入れることができます。胴体部の筋肉を活用し、背骨が動くようになってくると、結果として身体の柔軟性を改善することができます。
楽に立ち上がれない理由:炭水化物の過剰摂取
あるいは、身体を楽に立ち上がれない理由として、食生活が挙げられます。
人の食生活は炭水化物60%、脂肪20%、たんぱく質30%の食生活が適切なバランス食といわれています。しかし、炭水化物過剰の食事を行うと、筋肉に悪影響を及ぼします、
炭水化物は、血液内にはいると、疲れ物質の一種である活性酸素を生み出します。2016年のNHKスペシャルにより、わかったことは、炭水化物の過剰摂取のことで血管壁の細胞に付着し、「活性酸素が発生させることがわかりました。過度に炭水化物を摂取すると、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病を招く原因を作ってしまいます。
同様に、炭水化物の摂取により、筋肉の血管壁を多く傷つけることにつながります。多くの人は、筋肉の柔軟性は運動不足によっておこると考えています。しかし、実生活においては、栄養の偏り(炭水化物の過剰摂取)によって生じた疲労物質によって、筋肉の活動低下がおこることも理解しておいてください。
楽に立ち上がれない理由:立ち上がるタイミングを変える
もう一つは、立ち上がるタイミングが早すぎるときです。この場合、胴体部の筋肉には問題ありません。しかし、この動作を続けていると、膝や腰を痛める可能性があります。意識的でいいので、イスから立ち上がるときに、タイミングを遅らせるようにしましょう。足に負担なく立てることが実感できるはずです。
イスから立ち上がる動作をするときに、足に力を入れて踏ん張って立つ人がいます。このような動きを繰り返し行っていると、腰や膝に負担をかけすぎてしまいます。そこで、上記に述べたようなイスの立ち上がりを理解し、日常生活で繰り返すようにしましょう。
身体の使い方を正確に理解すれば、今までの動きの余計な力みがとれて、楽に動作を行うことができます。例えば、立ち上がり動作を行う際は、少し浅く座り、立ち上がりのタイミングを足裏によって決め、背骨をまっすぐのばします。
さらに、楽に体を立ち上がらせたいのであれば、胴体部の筋肉の柔軟性を高める事、日頃の栄養バランスを見直すようにしましょう。こうした内容を理解することで、日頃行う動作をさらに楽に行えるようになります。