新しい発想や創造力を高める二つの体使い

仕事だけに限らず、あらゆる面で創造力を高めることは大切です。仕事で毎回同じ仕事をすることはなく、常に新しい試みを行います。予測ができない中、発想力、企画力が高ければ、役に立つ仕事を多く提案することができ、仕事で成果を残すことができます。

そこで、仕事中に何らかの工夫を入れると、アイデアが多くなり、発想力が高くなります。ここでは、創造力を高める体の使い方について解説していきます。

新しい発想は散歩で生み出す

何か新しい考えや発想力を高めるには、書斎や会社のデスクに座っていることはかえって逆効果です。なぜなら、常に座り続けていると全身の血液の流れが変わることがないからです。

こうしたときには、躍起に知識をインプットするのではなく、むしろ街の中に行ったり野外に散歩をしにいったりするようにしましょう。歩いていると、何かの拍子に新しい発想を思い浮かぶことが多いです。

その理由は、歩くという行為そのものが脳細胞にとって刺激となり、脳の血液量が増えるからです。血液が送られると、それだけ脳に多くの酸素が送り込まれます。

酸素は何か活動を行うときのエネルギー源となります。そのため、酸素によって脳の働きが活性化されます。具体的には、散歩すると脳全体から見ると、約10パーセント脳細胞がアップするとも言われます。散歩することで、脳の血液循環が促進されます。そしてこのことが、新しい考えを生み出す力になります。

さらに、散歩には創造力を高めるためのもう一つの利点があります。それが「景色」です。散歩していると外の景色が変わっていきます。すると、脳は外界の刺激や情報変化にも敏感に反応するようになります。このことは、新しい発想のヒントにもつながります。

歩くことで、脳の運動中枢に刺激が与えられます。そして、外部の景色や情報を感じとる感覚中枢が刺激されます。脳の働きがさらに強められます。これによって、脳の広い範囲が活発に働くため、脳細胞とのつながりが良くなります。その結果、脳全体の働きがグンと良くなります。

天才と呼ばれた数学者が難問や定理を解き明かすとき、ひらめきや解決の糸口は、散歩しているときに多く出ると言われています。その理由は、歩くことで、脳細胞が活性化されてよく働くようになるからです。そのため、有名な数学者は、勉強する時間より積極的に公園に行く時間を取っていたと言われています。

 

 動きに変化をつけて、脳を活性化させる

さらに、歩くスピードを変えることも、脳の働きを良くするのにつながります。スピードを遅くしたり速くしたりすると、脳の働きを変えることができます。スピードが遅いときは、大脳が働きます。一方、インターバルのように速く走ると、小脳が働くようになります。

また、単純な繰り返しより複雑な動きが脳を刺激します。最初は遅く走って、ある程度時間がたったら短いスパンの全力疾走を入れてみたりしましょう。ペースを変えることで、脳のより働きを高めるのに効果的です。

私は、サイトのコンテンツを作成している最中に、あえてトイレに行く回数を増やしたり、家の中を立ちまわったりすることがあります。これは、少しでもいいので体を動かす機会を作るためです。歩いているときに何かの拍子にアイデアや考えが生まれてきて、サイト作成に役立つ内容が生まれることはよくあります。

ある本には「アイデアは歩いた距離に比例する」という言葉があります。また、企業によっては、就業時間の間にジョギングで体を動かす時間を設けている会社もあります。

このように、普段の生活で歩くことを積極的に入れるようにすると、仕事に役立つ創造力を高めることができます。

このように、普段の生活で歩くことを積極的に入れるようにすると、仕事に役立つ創造力を高めることができます。

手首の柔軟性を高める
さらに、脳が疲れてしまった場合、「指」をマッサージするのが大切です。仕事で疲れてしまったら、休憩中に、指や掌の筋肉をゆるめるようにしましょう。

これは、人の考えていることや脳の働きは、「手」と関係しているからです。

そのため、頭が疲れてきたら手をマッサージして、手の筋肉をゆるめるようにしましょう。このときは、指先・掌心(しょうしん)・掌根(しょうこん)・拇指根(ぼしこん)を意識してください。

掌心は手のひらの中心部であり、掌根は小指の付け根から、3~5㎝下にある部位です。拇指根とは、親指の付け根のことです。これらの部位は、手の筋肉の中でも、ほぐすとリラックス効果であるところです。

「ゆる体操」という独自の体操を考案し、あらゆるスポーツ選手に動作改善の成果を出した高岡氏は「手をゆるめることによって、頭の中にある無駄な意識やとらわれをなくすことができる」と話しています。

頭でゴチャゴチャ考えてしまう場合、頭を整理するのではなく、まずは、手や掌の状態を改善するようにしましょう。

脳の若さと指の関係を理解する

手の筋肉の働きは、脳にまで及んでいます。そのため、手の筋肉の柔軟性を高めることで、脳の活動量を高めることができます。これは、脳の感覚中枢の中で、肩から指までの腕全体の刺激を受け止める部分が脳の約3分の1を占めているからです。

この説は、カナダのペンフィールド博士の説に基づくものです。脳における手の感覚中枢が大きいことから、「手の動作に柔軟性があれば脳も若い」というのが博士の主張です。

そして、手の柔軟性を高める方法はいたって簡単です。

具体的には、両手のひらを合わせて、親指と指の付け根はつけたままにします。そのほかの両手の指を左右に開いてみましょう。このとき、左右の指でできるV字の角度が広いほど脳が若いです。普段から、左右の手のひらが広く開くように手を動かしてみましょう。

この他に、腕を使って脳を活性化する方法もあります。腕を伸ばし、指先を持って、手首と指の付け根を下方向に曲げます。このとき、手首と指の付け根の角度が直角の「コの字形」に曲がると脳は若いです。

この動きは、普段からでも掌を柔らかくするための、柔軟体操の感覚で行うようにしましょう。

創造力を高めるひとつの工夫として「散歩」があります。歩いて体を動かすことで、脳への血液量を高めることができ、結果として脳の働きをよくすることができます。

あるいは、身体において手と脳は深く関係しています。そのため、仕事中に頭が疲れてしまったときは、手の筋肉を緩めるようにしましょう。手のひらをマッサージしたり、あらゆる角度に開いたりすることで、手の柔軟性が高まります。その結果、手と関係が深い、脳の感覚活性化にもつながります。

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