ストレートネックの本質的解消法

健康な体を考えるときには、体の仕組みや姿勢を学ぶことは大切です。例えば、肩凝りを患っている人であれば、肩周りの筋肉に負担が出てしまう理由を考える必要があります。

その中で、「ストレートネック」と言われる症状があります。ストレートネックとは、人の背骨の内、胸の部位が後ろに湾曲しすぎてしまい、首の骨(頸椎)が真っ直ぐに癖づいた状態を指します。ストレートネックになってしまうと、肩凝りや頭痛などに悩まされます。

ただ、世の中には、ストレートネックを直すために「首の骨」自体を正すストレッチなどが紹介されていますが、本質的な解消法が紹介されていないのはご存知でしょうか?つまり、首の骨を正常な位置に正すためには、首自体ではなく、別の部分に焦点を当てる必要があります。

そこで、今回は首の骨を正すための具体的手法について解説していきます。

首の骨を正すために必要な足裏の重心

ストレートネックとは、下の図のように背骨の中で胸の部位が後ろに湾曲しすぎた結果、首の骨が真っ直ぐになってしまった姿勢を指します。首の骨が真っ直ぐになったことによって、頭部を支えるための首の後ろの筋肉が活かせなくなります。その結果、頭部の重みが肩の筋肉に負担をかけて、肩凝りになってしまいます。

この中で、肩凝りになっている人の多くが踵側に体重を乗せて立っています。腹部の筋肉が働くと自然と姿勢は前屈みの姿勢になります。すると、猫背に姿勢となって、胸部が後ろに湾曲し、首の骨が直線になってしまいます。

さらに、足裏の重心をつま先に乗せると、背中側の筋肉が強く働くようになります。そのほかにも、ふくらはぎ、太もも裏側の筋肉も強く働くようになります。これらの筋肉は「抗重力筋」とも呼ばれ、重力から人の姿勢を支えるために働く筋肉です。

そのため、ストレートネックを解消したい場合は、首、胸部、背中の筋肉以外に、足裏の重心にも気を向けるようにしましょう。足裏の重心を正すだけでも、ストレートネックを解消することは十分に可能です。

試しに、簡単な実験を行います。まず、踵重心にして立ちましょう。その状態で、首を後ろに引こうとしてください。すると、首が後ろに引きにくいことがわかります。なぜなら、踵に重心が乗ると、腹部に力が入り、頸椎(けいつい)が前に出やすいからです。

その次に、体重をつま先に乗せて立ち、その状態で首を後ろに引きましょう。すると、さっきより首が後ろに引きやすくなります。このように、足裏の重心を変えることで、首が前に出すぎる姿勢は容易に改善できることを理解しておきましょう。

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