ストレスを解消しようとすると、余計にストレスがたまってしまう

仕事や生活において、ストレスや疲れがたまる機会はよくあります。仕事でのノルマ、大事なプレゼン……こういったことが続くと、知らず知らずに身体にストレスがかかってしまいます。さらに、人間関係でも多くのストレスがたまります。

 

このように、日常生活でストレスがかかる機会はよくあります。これによって、身体の不調や病気を患います。

 

これらのストレスに対しての対処法として「リラックス」することが挙げられます。リラックスすることは、人それぞれ違いますが、ストレスを発散する方法はいくつか存在します。例えば、娯楽を楽しんだり、旅行にいったりです。このように、ストレスを解消することは、気持ちがすっきりし、身体の健康に良いように思います。

 

ただ、このようにストレスを発散したところで、身体を本質的にストレス発散することはできません。それどころか、身体の観点からすると、よけいに体を傷つけ、健康を阻害することがわかっています。

 

そこで、武道における考え方から、ストレスを対処方法を学ぶ必要があります。武道の世界では、厳しさや困難とうまく向き合う考え方や実学がいくつか存在します。これらの内容を理解し、実社会で意識することで、ストレスのかかった状態にとらわれることなく、ストレスに強くなることができます。

 

ここでは、武道の観点から、ストレスに耐えるための心の持ち方について解説していきます。

 

ストレス発散すると、大量の活性酸素が生じる

パチンコ、ギャンブル、旅行……、このようなことを行うとストレス発散することができます。ただ、身体の観点からすると、ある神経が関係しているのがわかります。それは、副交感神経です。

 

仕事において、ストレスが過剰にかかると、身体にある「交感神経」が過剰に働きます。この交感神経の働きとして、血管を細くする働きがあります。そして、休憩したり、ストレス発散を行おうとすると、「副交感神経」が強く働きます。これによって、血管が拡張します。

 

このように、交感神経から副交感神経へ働きが変わることで、大量の血液が流れます。これが、「安心感」につながります。身体にストレスがかかると、過剰に血管が細くなり、血流低下を起こします。そこで、血管が開き、血液が流れることで、血流が改善されます。

 

このこと自体は悪いことではありません。しかし、この安心感が連続して続くと、身体に悪い影響を及ぼします。具体的には血管と血液との摩擦です。

 

過剰に交感神経が働くことで、血管が細くなります。そこに、血管が拡張し、大量の血液が流れると血管と血液との間に大量の摩擦が起こります。すると、血液内に含まれる酸素分子が活性酸素に変換され、血管壁を傷つけます。

 

これによって、身体の不調を患う可能性があります。実際に、現代人において、頭痛持ちの方で、休日に患う方が多くいます。これは、平日に仕事を行うことで交感神経が過剰に働き、休日になると副交感神経が過剰に働きます。この落差によって、後頭部から頭部にかけての血管壁に傷ついてしまいます。これによって、休日に頭痛をわずらいます。

 

同様の事がストレス発散にもいえます。ストレスを発散しようとすると、一時的には気持ちがすっきりします。しかし、副交感神経が過剰に働き、血管壁に大量の傷がつくと、かえって身体に不調を煩います。

 

実際に、ストレス発散法を実施したとしても、そのときは安心するが、後になって疲れてしまったり、再度身体がだるくなることは多いです。そのため、ストレス発散は本当の意味でいえば、本質的なストレス改善になりえないのです。

 

本当に世の中の医療常識が使えるのか

例えば、普段の生活で睡眠時間が短く、仕事ばかりしている社員であれば、その生活習慣を変えることで不調は治ります。理論的には正しいですが、この治療法は大部分の人には有効性が少ないことがわかります。

 

例えば、身体の不調を改善するためには、「睡眠をきちんと取る」「生活習慣を見直す」と説明されます。しかし、実社会においては、この教えは意味がないといえます。

 

その理由として、日本の会社では、残業が長い会社が多くあるからです。

 

日本の中小企業で言われている「ブラック企業」「社長のワンマン経営」の特徴は社員に対して自由な時間がほとんど作れないことにあります。実際に働いた人ならわかると思いますが、多くの社員が体に不調を抱えています。ただ、本人はあるとわかっていますが、隠して働いています。

 

例えば、私の働いている会社では、三日連続夜中一時まで残業があったことがあります。このような企業で「生活習慣が悪くなると病気になるから帰ります」といって帰宅するのは現実的に不可能です。皆も身を削って仕事をしているため、自分の都合だけで早退することは失礼に当たります。

 

ただ、私のような企業が特別なわけではありません。世の中のほとんどの企業が楽ではなく、苦労をしています。そして、多くの社員が「時間」に縛られて生活しています。世間一般で言われている適切な睡眠時間と比べて少ないとわかっていながらも、我慢して仕事している人がほとんどです。

 

このような、実社会で「睡眠を多く摂りましょう」「規則正しく食事を摂りましょう」といったアドバイスは適切でしょうか?身体の不調を抱える方のほとんどが、身体に不調を抱えざるをえない環境にいます。つまり、本当の解決策は「睡眠時間を長くする」ことではなく、ストレスフルな社会に戦える身体を身につけることが大切といえます。

 

武道の観点から考える悩み解消法

日本でノンストレスな社会などありえません。「リラックス」「睡眠時間を確保しましょう」といったストレスを緩和する方法があります。しかし、このようなことを行ったとしても、ストレスが溜まりやすい環境が多くあります。

 

いくら睡眠をとったとしても、仕事や人間関係でストレスを抱えると、結局ストレスに身体がやられてしまいます。そのために、リラックスするための手法にとらわれず、自分の身体がストレスに強くなるための手法を学ぶ必要があります。

 

そこで、悩みにとらわれてときに、自分の頭を整理して、心の負担を軽減することはできます。それは、「何かがあったらもとに戻る」発想を持つことです。

 

例えば、海が目の前にあり、あなたが深みに潜っているとします。悩み事を抱えている人は、「どうしたらこの問題を解決できるか」「こうすれば問題をなくすことができるのでは」と考えます。つまり、さらに深みに潜ろうとします。

 

すると、余計に息苦しくなってしまいます。悩んだ状態から抜け出せなくなり、悪い方向に行ってしまいます。もし、息苦しさから解されるためにはどうすれば良いでしょうか。それはもう一度浅いところまで戻ることです。一度、自分が潜って楽に泳げていたところまで上がることで体は軽くなり、息も楽になります。

 

このように、一度自分の悩んでいた状態から、元の何も考えていなかったころにもう一度心を戻すのです。つまり、「こうしよう」、「ああしようと」考えて前に進もうとしていた気持ちを全てなくしてしまうのです。すると、悩み事への負担が軽減されて、心が軽くなります。

 

すると、自然と「もしかしたら、このように動けばよかったのかな?」と新たな考えが出るようになります。つまり、落ち着いたところから、客観的に考えられるようになるのです。人は、心が安定した状態の方が、現実的でうまい解決案が出ます。

 

武道の世界でも、「どのようにすれば、今の悩みを解決できますか?」と問われることがあります。そのときに、私はよく「前までやってきたことまで一度戻りましょう」と伝え、体の動きを直してあげます。すると、多くの人が悩んでいたことが解消されることがあります。

 

工事現場で作業し、毎日、残業ばかりのときも同じ思考で働いていました。疲労で満ち溢れていた時も「朝の体操のときのようにすがすがしい気持ちだけは忘れない」「機械がトラブって作業が長引いても落ち着いて対処してみよう」と常に落ち着いて過ごしていました。

 

すると、体の変化が訪れました。周りの先輩社員が夜の十時くらいになると疲れて動けなくなるのですが、自分だけは体力が続くようになりました。さらに、次の日になっても通上通り業務が行えるようになりました。

 

このように、生活習慣が変えられない環境であれば、仕事における考え方を変える意識を持つことが大切です。いくら、自分が体の不調に陥ったとしても、生活習慣を変えてくれる人も環境もあるわけではありません。

 

もしも、自分がストレスに負けない体を作りたいのであれば、常に「元に戻る」思考を意識しましょう。仕事を達成させようと頑張りすぎると余計にストレスがたまってしまいます。

 

それよりも、初心にかえるつもりで「こうしよう」、「ああしようと」思っていた気持ちなくしてしまいましょう。それによって、悩み事への負担が軽減されて、心が軽くなります。

 

年齢を重ねると、腰痛、肩こり、慢性疲労、睡眠不足など、さまざまな身体の不調に悩まされます。そこで、武道における考え方を取り入れることで、少々のストレスの対して、きちんと耐性をつけるようにしましょう。それによって、自分の身体を良好に維持できます。


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