なぜ、武道の体の使い方は、姿勢矯正に役立つのか

仕事や生活でストレスを多く受けることが多いです。例えば、デスクワークの多い人は、姿勢が崩れやすく、腰や背中の筋肉に負担がかかってしまいます。あるいは、仕事でストレスが炭重なると、身体によけいな緊張や筋肉のこわばりが起こってしまいます。それによって、腰、肩こり、疲労などの症状に悩まされます。

そこで、身体に負担のない姿勢を構築することが大切です。

ただ、良い姿勢といっても、実際にどのように姿勢を構築するかご存知でしょうか?世の中には、あらゆる姿勢矯正法の本が紹介されています。しかし、このような姿勢の情報を知って、実践しようとしたとしても、人間の体はさまざまな筋肉や関節が組み合わさってできています。一部分を改善したとしても、大きく変わることはありません。

そこで、根本的に体の不調を直していくにはあなたの努力と工夫が要ります。その中で、工夫の仕方として「<span style=”color:#FF0A0A”>武道の体使い</span>」を学ぶことがあげられます。

武道の体の使い方は一般的には抽象的で精神的なものが多いように思います。しかし、言葉の内容を理論的に捉えて、普段の生活で実践することで、体質は確実に変化していきます。ここでは、武道の体の使い方や姿勢を学ぶ理由と考え方について解説していきます。

<h3>健康のためには、自分に合う方法を自分で考えないといけない</h3>
上記のような話をするには、理由があります。実は私自身も、大学、社会人とあらゆる体の痛みや不調に悩まされたからです。

大学時代、私はひざの裏側や太もも裏側の痛みに悩まされ、病院や整体師に通っていた時期があります。そのときは治療方法がないか模索していました。しかし、医師や整体師に言われた内容に忠実にしたがっても、怪我は直りませんでした。それどころか、風邪や腹痛など別の症状をわずらいやすくなりました。

そして、社会人に入ったときに、縁あって、弓道を理論的に学ぶ機会がありました。そのときに、「この姿勢を身に着ければ」体の不調がなくなるかも」と直感的に思いました.。

それ以降、世の中の常識とされる健康理論や病気の話をすべて忘れて武道の体の使い方だけを研究・実践してきました。それによって、さまざまな効果が改善されました。

そして、ほかのスポーツ関係者に同じような教えを伝えると、やはり同じように改善効果が見られました。このように、武道の体の使い方は日常生活に汎用性が高いものと実感しています。

<span style=”color:#0A15FF”>武道の体使いの最大の特徴は「続けていくとどんどん姿勢がよくなる」ということです。</span>つまり、体の使い方を学び、実践していくにつれて、少しずつ体の調子がよくなってきて、あらゆることに気づけるようになってきます。

<h4>自分で考える力を身につける</h4>
さらに、これから姿勢に関わらず、健康な身体を管理するには大切な事があります。

それは、世の中の健康法にはどのような人にも通用する万人受けするものがないことです。

例えば、姿勢改善法には様々な者があります、「太もも裏側の筋肉を鍛えれば姿勢が良くなる」「お尻の筋肉を鍛えれば腰痛がなおる」「肩こり、腰痛改善には体幹トレーニングが必要」などがあります。これらのトレーニングの特徴として、「わかりやすい」「取り組みやすい」「イメージしやすい」といったメリットがあります。

しかし、これらのトレーニングの効果があるといわれたとしても、必ずしも自分に合うかはわかりません。実際に、体幹トレーニングを行ったとしても、腰痛や肩こりが改善されない人は多くいます。

あるいは、ダイエットにも、様々な者があります。「果物ダイエット」「糖質制限ダイエット」「カロリー制限ダイエット」などがあります。しかし、これもどれが合うかは相性があります。近年ダイエットの分野で取り入れられる糖質制限ダイエットを行おうとすると、身体がだるくなってしまう人も多くいます。

<span style=”color:#0A15FF”>つまり、健康な情報には、「合う・合わない」があります。</span>今後スポーツや健康分野の世界では、多くの情報があふれていきます。そのため、あなたにとって合う健康法をさらに見つけ出すのが難しくなります。そのため、あなた自身が考え、自分にあった健康法を見つけ、実践することは大切です。

そこで、自分で考える力を身につける方法があります。その一つとして「武道の体使い」があります。

<h4>肩を落とすという動作一つだけでもさまざまな身体変化がわかる</h4>
たとえば、体の使い方を意識して運動すると、「○○すれば、もっと体の力みがとれるのでは?」「△△すれば、さらに疲れにくくなる」と普段から気づくことがあります。

武道の世界では、「弓構え」と呼ばれる構えがあります。この構えは、両肩を落とすことで、上腕三頭筋を張る姿勢をとります。この姿勢のとり方を最初に行うことで上半身に変化が出ることに気づきます。まず、肩を落とし続けることで、腕が力みにくくなることです。

どのような運動や作業であっても、肩が上がってよいことはほとんどありません。そのため、何か動作を行うために、事前に肩の筋肉をゆるめておくことは大切になります。

そして、この姿勢を何日も続けていると、次に「自分が立っているときにどこに力が入っていたかが少しずつわかるようになります。

例えば、上腕三頭筋肉を張った姿勢を取り続けていたとします。すると、「胸の筋肉をやわらかにした方が上腕三頭筋を張って立ちやすいな」と気づくようになります。これにより、胸の筋肉は張らないようになります。

実際に、鎖骨より、3センチ下に手を当てて、肩を落としてみましょう。すると、手で当てた部分の皮膚がつかみやすくなることがわかります。

もし、肩が上がっていたり、姿勢が曲がっていたりすると、胸周りの皮膚が硬くなってしまいます。すると、胸の筋肉を緊張させてしまいます。その次に「肩を落として上腕三頭筋を張る」「胸を張らないようにする」といったことを行うと、呼吸がしやすくなります。浅い呼吸ではなく、深い呼吸を行うようにできれば、精神的にも焦りや不安感が軽減されます。

こうして、上腕三頭筋の張る姿勢を取りながら毎日を過ごすようにします。すると、体の各部をどのように考えれば、力みが取れてリラックスできるか想像できるようになってきます。

このように、武道の体使いを実践し、身体に良いものであると<span style=”color:#0A15FF”>主体的に意識できるようになれば、良い姿勢を自らとろうと考えるようになります。</span>このように、自分から考えて実行しているため、姿勢が崩れることはありません。
<h3>多くの専門家は具体的な姿勢改善法を知らない</h3>
もし、医師や専門家に教えを聞くと、「猫背になっているから、猫背を直しましょう」や「呼吸が浅くなっているので、深呼吸を意識してください」などお知らせします。

<span style=”color:#0A15FF”>このように、医療機関や治療関係者は悪い部分に対しての部分的な対処法しか教えてくれません。</span>これでは、猫背や呼吸を直すことができても、習慣化させることはできません。

専門家を含め、治療関係者の欠点は体の姿勢を直すための順序を知りません。そのため、アドバイスを頂いたとしても、姿勢が改善されることがほとんどありません。

根本的な姿勢の崩れの原因が「肩」にあるのに、「腰」であったり「呼吸」といった違う部分を指摘しようとします。しかし、武道の場合は、立ったときの体の意識の仕方から、順序が存在します。その順番に従っていけば、誰でも負担のない姿勢を身に着けることは可能になります。

実際に私は、古くの弓術書を読み、実践したことで、体のあらゆる不調を改善しました。さらに、武道・スポーツともに実力が向上し、今でもレベルアップしつづけています。

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明治以降に弓道家に大きな影響を与えた弓の達人である梅路見鸞氏はこのような言葉を残しています。

「いくら弓を引く上での理想の姿勢や動きがあっても、そこにいくための道筋が存在しなければ、稽古する意味がない。」

専門家が話す姿勢の改善する説明には「順序」や「道筋」がありません。部分的な対処方法しか教えないため、あなたの姿勢が直ることは非常に難しいといえます。

逆に、武道体の使い方を学び、実践していけば、体のあらゆる変化を実感することができます。

<h4>武道で知られる姿勢の改善法の順序</h4>
では、武道の世界の場合、どのように姿勢をただしていくのでしょうか。武道関係の書籍で、弓道の世界で有名とされる「心月謝議」には、以下のように姿勢を整えていきます。

<h5>足の置き方</h5>
膝の向きと足の向きに注意する、上半身が腰にしっかり乗るようにし、膝にゆるみがないようにする。身体の重心は前や後ろにかかりすぎないようにする。

<h5>胴体のすえ方</h5>
背骨に湾曲がないこと、下腹部に無駄な硬直がないこと、両肩が左右に傾きがないようにする。

<h5>頭のすえ方</h5>
少しあごを引いて、頭部を上方に伸ばす。目線が下がると下腹部周りに緊張が高まり、目線が上がると耳周りに心気が停滞する。イ型(あごが前に出ている状態)、直型(あごが引いた状態)のあごの据え方があり、人によって、異なる。

<h5>肘の置き方</h5>
立った状態で、肘が張りすぎないようにする、逆にゆるみすぎないようにする

いかがでしょうか?姿勢を整えるために、いくつも気をつけなければいけないことがあります。こうした内容を理解し、実践することで、どのような方も身体に負担のない姿勢を身につけることができます。

ただ、武道の体の使い方を学び、実践することは簡単ではありません。どのような人も昔の武道家が行っているような動きを実現させるには、最低一年以上はかかります。そして、毎日、武道に時間をかけなくてはいけません。

ただ、あなたが、慢性的な疲労や不調をなくし、日々の仕事で活動的になりたいと思うのであれば、武道の体の使い方は有効な健康法になることは間違いありません。

一つ一つ、姿勢の上で心がけるべき筋肉の使い方を理解し、毎日実践するようにしましょう。すると、あらゆる気づきや変化が訪れます。このような変化を感じ取って、さらに体を使っていけば、自然と姿勢がきれいになり、無駄な力みがなくなります。

それによって、体の不調、怪我、疲労といったあらゆる障害に強くなる体を構築できます。

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