確実に良い姿勢を構築できる「上腕三頭筋」の伸びた姿勢

「正しい姿勢」を理解し、実践することは健康の維持に必要です。なぜなら、身体に負担のない座り方を身につけることで、体の不調を軽減することができるからです。

 

デスクワークの人は座り作業中心の人が多く、知らず知らずに姿勢が崩れてしまっています。そのため、腰痛や肩コリをお持ちの方が多いです。これらの不調を持っていると、健康だけでなく、仕事にも悪い影響が出てしまいます。

 

そうして、姿勢が悪くなると、整体師に「姿勢が悪いので普段から、良い姿勢を保ちましょう」と言われます。自分の姿勢の悪い原因を伝えられて、姿勢の矯正を促されます。

 

ただ、このようなことを言われたとしても、具体的な手法がわからなければ、良い姿勢を保とうとすることができません。むしろ、こういった指摘はあなたのかえって姿勢が悪くなるばかりか、余計あなたの健康を阻害されてしまい可能性があります。

 

そのため、少しでもいいので、ご自身で姿勢を正す方法を実践していく必要があります。そこで、武道の世界では、腕の裏側にある「上腕三頭筋」をうまく活用して、良い姿勢を意識する方法があります。ここでは、武道の世界で知られる、上腕三頭筋を意識した姿勢の整え方を解説していきます。

 

 

上腕三頭筋肉の位置と使い方を理解する


みなさんは弓を引く上で使われる筋肉はどこにあるかご存知でしょうか?弓道で使う筋肉は「上腕三頭筋」です。力こぶの裏側の筋肉で、腕を伸ばしたときに使われる筋肉です。

 

 

普段の生活では物を持ったり、つかんだりするときは力こぶの筋肉である「上腕二頭筋」が使われます。弓道ではその裏側にある上腕三頭筋が主として使われます。

 

この名前の由来は筋肉の出ている本数から来ています。人間の腕で肘から肩の間を「上腕」といい、肩関節から二本、肩甲骨から一本筋肉が出て、その三本がまとまって構成されています。このために「上腕三頭筋」と言います。

 

上腕三頭筋のように伸ばすことで使われる筋肉を「伸筋」といい、逆に曲げることで使われる筋肉を「屈筋」と言います。伸筋は屈筋に比べて、持続力が高いために、長い時間筋力を発揮することができます。

 

弓道の世界で重要視される上腕三頭筋

そして、上腕三頭筋は弓を引く動作のときに最も使われます。そのため、自分の矢を最大限に引いたときに上腕三頭筋が張る感じがでれば、姿勢が崩れにくくなります。

 

そして、古い弓道の書籍を見ると、この筋肉の重要性を解いた文章があります。その内容は、弓道の立ったときの姿勢に関する説明をしたものです。

 

具体的には、弓を引く前の動作のときに、上腕三頭筋が張った姿勢を取れていなければ、その弓は当たらないと書かれています。その理由は、上腕三頭筋が準備段階で張れていなければ、次の引く動作で活用できないからです。

 

もし、上腕三頭筋が立った段階で張れていなければ、引く動作のときに、手先を力ませたり、手首を曲げたりして無理やり引こうとします。そのために、矢を放つ瞬間に拳が大きくぶれてしまうため、矢は的を外してしまいます。

 

あらゆる姿勢の教えを実行すると、余計に姿勢が悪くなる

これは、立った姿勢を良くしようと考えたときも同様のことが言えます。例えば、姿勢が悪かったときに、「骨盤を立てるようにしましょう」「背中を真っ直ぐにしましょう」と言われたとします。

 

しかし、もともと姿勢が悪い人がこのような教えを実行しようとしても、かえって体中に力みが出てしまいます。

 

すでに背中の筋肉に凝りや歪みを持った状態で、無理矢理骨盤を動かそうとすると、背中の筋肉の緊張はより大きくなります。つまり、自分から背中の筋肉の緊張が助長させてしまうのです。

 

骨盤を立てるようにしようとすると、無理に腰をそらせてしまい、腰が痛くなってしまいます。背筋を真っ直ぐにしようとすると、胸を不自然に張り出してしまいます。これらの行動は、体の無駄な緊張を誘発させているだけであります。そのため、最初は上腕三頭筋を張る姿勢を身につけるようにしましょう。

 

上腕三頭筋を張った姿勢を身につけるには

上腕三頭筋を張る方法は2種類あります。一つは「腕を伸ばしたとき」であり、もう一つは「両肩を落としたとき」です。もし、あなたが体のだるさを解消したいのであれば、普段から肩を落とすことで、上腕三頭筋を張る姿勢をとるように心がけましょう。

 

具体的には、「肩を下げる」ことを意識します。

 

例えば、私は姿勢を直すときの順序を指導することがあります。弓道の場合であれば、弓を引く前に、腰や背筋といった場所を意識させないように教えます。そして、それ以上に「肩を楽にしてみましょう」「腕を楽にしてみましょう」と指導します。

 

すると、多くの人は弓を楽に大きく引けるようになります。

 

肩を落とすことで、肋骨周りにある呼吸に関わる神経に刺激が入り、深い呼吸が入りやすくなります。次に、肩を落とすことで、腕や手首に無駄な力みがなくなります。これによって、手のひらと感覚神経が連動している「脳」の無駄な緊張がなくなります。

 

このように、「肩を落とし、上腕三頭筋を張った姿勢」を取るだけで、健康が向上していくことがわかります。中には、「上半身全体が楽になった」と感想をいただきました。さらに、スポーツの世界では、この教えを実践したことで、膝の痛みが緩和されたと報告をいただいています。

 

上腕三頭筋肉の張った姿勢は誰でも取り組みやすい

この姿勢を取る利点は自分が良い姿勢になっているかどうかを容易に想像できることです。「腰を立てるようにしましょう」と思って姿勢を正しても、実際に腰が立っているかどうかは確認しずらいです。しかし、上腕三頭筋が張っているかは自分で触って確認できます。

 

この姿勢を何日も続けていると、自分が立っているときにどこに力が入っていたか、少しずつわかるようになります。例えば、上腕三頭筋肉を張った姿勢を取り続けていると、「胸」の筋肉が今まで力が張っていたのがわかります。呼吸のしやすさは、胸周りの筋肉の緊張がほぐれ、肺胞(肺の内部にある小さな袋状のもの)が膨らみやすくなるのがわかります。

 

浅い呼吸ではなく、深い呼吸を行うようにできれば、精神的にも焦りや不安感が軽減されます。このように、上腕三頭筋の張りを感じながら、体の各部をどのように考えれば、力みが取れてリラックスできるか考えるようにしましょう。

 

そうして、主体的に意識できるようになれば、良い姿勢を少しずつ普段からとれるようになります。

 

 

自分の姿勢を正すときに、あらゆる姿勢を正す方法があります。しかし、それらの教えを実践したことで、かえって悪い方向に行ってしまうことはよくあります。そのため、健康や体の不調に悩まされている人は、上腕三頭筋を張った姿勢を普段から意識するようにしましょう。

 

これによって、上半身全体の力みが取れて、体の各部の痛みを軽減させることができます。それによって、体の不調が少なくなり、健康な体を身につけることができます。


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