糖質の摂取は不健康につながる2つの理由と対処法

仕事を続けていると、健康状態が崩れ、疲労、腰痛、肩こりなどの症状を抱えます。そのため、健康な身体を構築するために、栄養素を摂取する必要があります。

 

その中で、「糖質」があります。糖質は、栄養学の常識として、生体内に必要なエネルギーとされています。栄養バランスとして、「炭水化物は60%以上摂取すること」と書籍でも説明されます。

 

ただ、過度な糖質摂取は身体に悪い影響を与えます。近年、研究が進み、糖質が細胞内に悪い影響を与えることがわかっています。こうした事実を理解し、健康な身体に必要な食生活を見直すようにしましょう。

 

そこで、今回は、糖質を摂取することで起こる影響について解説していきます。

 

糖質による身体の悪影響:糖化(グリケーション)

糖質、過剰に摂取することで起こる症状として、糖化(グリケーション)が挙げられます。

 

人の血管内にはあらゆるものが存在します。例えば、酸素を供給するヘモグロビン、糖質、タンパク質などがあります。その中で、血液内に糖分量が増えることで、ヘモグロビンやタンパク質に付着します。これを「糖化」といいます。

 

このように、タンパク質に糖がくっつくとことで、血液内に流れる過程で血管を傷つけたり、血管内の圧力を高めたります。これによって、血管壁で活性酸素が発生し、炎症が起こります。

 

過度な糖質摂取は生活習慣病を招く

具体的には、タンパク質が糖化したものは「AGEs(終末糖化産物)」と呼ばれるものになります。このAGEsは、糖尿病の人の特徴となる、合併症の原因になったり老化の進行を早めたりすることがわかっています。

 

AGEsは、血管内壁のコラーゲンなどの、さまざまなタンパク質でも形成されます。そして、AGEsが生じると、血管は傷つけられます。血管壁に障害が出て、修復過程で血管壁につまりが起こると、脳梗塞や心筋梗塞を発症するリスクが上がります。小さな血管に影響を受けると、腎臓病や網膜症、神経症といった合併症につながります。

 

このような理由で、AGEsは糖尿病の合併症に関係していると言えます。

 

また、体の細胞は血液を介して栄養やエネルギー源を受けます。血管が障害されてしまうと、全身の細胞に栄養やエネルギーが供給されなくなり、細胞の活動に影響が及びます。すると、「体がだるい」「集中できない」といった体の不調が現れます。

 

このように、糖化による影響は、脳梗塞などの死に直結するような問題から、ちょっとした体の不調にまで関係しています。

 

糖質が血管の細胞壁に与える影響

さらに、研究レベルで糖質による細胞への影響がわかっています。

 

2016年にNHKスペシャルにおいて、糖質が心筋梗塞、動脈硬化のリスクが高まることがわかりました。実験では、糖質を細胞壁の細胞に直接投与し、変化を確認しました。

 

すると、糖質を細胞壁に投与したことで、大量の活性酸素が発生したことがわかりました。活性酸素が発生すると、正常な細胞が破壊されてしまうため、修復のために必要な物質が集まります。これによって、血管の細胞壁の隙間に物質が集まり、血管が狭くなります。

 

これによって、動脈硬化、心筋梗塞、糖尿病のリスクが高まることがわかりました。元来、血管につまりを起こす原因は「脂肪」であるといわれてきました。しかし、実際には、糖質の過剰摂取によって、血管壁が傷ついてしまうことが研究でわかったのです。

 

糖質による身体の悪影響:インスリンの過剰分泌

次に、糖質の過剰に摂取することで膵臓から分泌されるインスリンが過剰に出ることです。

 

細胞は、血液中の糖が取り込まれることで、その糖からエネルギーを作り出し、活動します。しかし、糖分の摂りすぎによって、体が高血糖状態に陥ると、血糖値を下げようとする反応が働きます。このときに、膵臓からインスリンが放出されます。

 

インスリンの役割として、糖質をグリコーゲンに変換して肝臓に取り込むが挙げられます。しかし、副作用として、中性脂肪に変換して肝臓に取り込む作用が挙げられます。そして、糖質の過剰摂取によってこの中性脂肪が生産されていくのです。

 

人体で貯蔵できるなグリコーゲンの量は決まっています。必要量のグリコーゲンの量が貯蔵されれば、糖質はインスリンによって、中性脂肪に変換されます。そして、体内のグリコーゲンは運動や体温の調節によって、糖に変換され、エネルギーとして利用されます。

 

しかし、現代人は体を動かす機会が少なくなり、グリコーゲンを糖質に変換する機会が少なくなりました。これによって、摂取した糖質の大半は「中性脂肪」に変換されてしまいます。体内の糖質をすべてエネルギーとして使い切るのに、30〜40分程度かかり、中性脂肪は最低でも、30分以上運動を続けなければ燃焼されることはありません。

 

そして、中性脂肪は利用されなければ、時間が経つにつれ腐敗し、炎症物質や有毒ガスを発生する事がわかっています。ダイエットの世界では、糖質制限を提唱する方もいますが、医療の世界では、糖尿病の治療として糖質制限を実施されることがわかっています。

 

インスリンの過剰分泌により、ほかの器官が疲弊する

さらに、過剰な糖質摂取により、血液内の血糖値の上昇、下降の幅が広がります。この状況を調節するホルモンとして、副腎から作られる「アドレナリン」があります。アドレナリンは仕事で集中するとき、運動するときに、身体の機能を調節するために生産されます。現代社会でストレスに対して耐性をつけるために必要なホルモンといえます。

 

しかし、糖質の過剰摂取によって、アドレナリンが無駄に放出されてしまいます。これによって、副腎が疲労し、機能低下を起こします。

 

医学の世界では、このような現象を「副腎疲労症候群」とも呼ばれます。副腎に疲労が重なると「体のだるさ」 「気持ちの落ち込み」「立ちくらみ」「月経前症候群」「疲労」「花粉症、アレルギー」「イライラ」といった症状を引き起こします。

 

病院の世界では、原因がわからない体の不調は、多くが副腎疲労症候群にあると話す医者もいます。上記のような症状が表れた場合、副腎が疲労していると考えられます。副腎が疲労する原因は強い精神的なストレスによっても起こります。その場合、食生活やストレスにも関係してきます。

 

インスリンの過剰摂取によって、脳機能が低下する

インスリンの過剰分泌によって、体に与える影響として「脳機能の低下」が挙げられます。2016年NHKスペシャルの中で、人と同じ脳の構造を持つマウスにインスリンを打つことで、身体の変化を観察した研究があります。その結果、インスリンを打つと、脳細胞に異常を起こし、記憶力が低下することがわかりました。

 

現在、インスリンは糖尿病だけでなく、アルツハイマーの治療にも関係した物質といえます。こうしたことから、過度な糖質の摂取によって、身体にあらゆる悪影響をもたらすことがわかります。

 

糖を必要以上に摂らない

では、どのようにして、糖質を抑えれば良いでしょうか?具体的には、糖質の摂取量を制限するようにしましょう。また、糖質を含む食品でも、血糖値が上昇しにくいものを選んで食べるようにしましょう。

 

糖質制限の基本としては、糖質の変わりに、タンパク質、脂質の量を増やすことを挙げられます。ご飯、ばん、麺類といった炭水化物の食生活を止めて、肉、魚、卵、大豆といった食事をとるようにしましょう。

 

あるいは、血糖値の上昇が遅い食品もあります。これは、低GI食品ともいい、具体的に、食物繊維、ブラックチョコレート、ナッツ、バナナなどが挙げられます。あるいは、食物繊維(野菜)を摂取することで、血糖値の上昇を抑えることも可能です。これらの食品を摂取するように心がけましょう。

 

まとめ

以上の内容をまとめます

 

・ 糖質の過剰摂取によって、糖化(グリケーション)が起こる
・ 糖化が起こると、血管を傷つけたり、生活習慣病のリスクが高くなったりする
・ インスリンが過剰に増えることで、中性脂肪が生産される
・ 対策として、糖質制限食を行うこと、低GI食品を摂取することが挙げられます。

 

今回述べたように、糖質は活動するためのエネルギーを生み出すために、必要な物質です。しかし、過剰に摂取しすぎると、体に悪影響を与えます。このことを理解し、明日から健康的な食生活をこことがけるようにしましょう。


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