武道で知られる筋肉の柔軟性を何倍にも高める方法

社会人になり、仕事が多くなると、自分の身体の健康に関しておろそかになりがちです。それによって身体にさまざまな症状を抱えます。「腰痛、肩こりがひどい……」「疲労がとれない……」などの症状を抱え、悩まされることは年齢を重ねると増えてきます。

 

そこで、日常生活において柔軟体操を行うことは健康の維持に必要です。なぜなら、ストレッチすることにより、筋肉をストレッチし、凝りや歪みを解消できるからです。それによって、全身の血流低下や内臓不調を改善でき、怪我や体の不調を解消できます。

 

そして、ストレッチは身体の仕組みに基づき、工夫を行えば、効率的に柔軟性を高められることはご存知でしょうか?実は、武道の世界における、筋肉の反応を利用すれば、筋肉を早く、効率的にゆるめることが可能です。これによって、全身の筋肉を効率よく和らげることができ、身体の不調を確実に改善できます。

 

そこで、今回は柔軟体操の効果を高める工夫の仕方について解説していきます。

 

 

 弓道の弓を引く動作を柔軟体操に応用する

弓道を行っている人の特徴として、「健康な人」「姿勢がキレイな人」が多いことが挙げられます。他の武道と比べて、競技年齢や競技生命が抜きんでており、特異的な武道とも言えます。

 

弓を引く動作の特徴が「持続的緊張からの開放」にあります。弓道を弓を引いて狙いを定めているとき、弓の反発力が体幹部に集中します。そして、拳を離し、矢を飛ばしたときに、体全体にあった緊張感から解放されます。この動作を何十回と繰り返します。これにより、体にあった凝りがほぐれる効果があります。

 

このように、筋肉を強く緊張させて、瞬間的に開放させてあげることで、筋肉は大きく伸び縮みします。これによって通常より何倍もの柔軟性の効果がでます。この動きは、弓道にしかなく、ほかのスポーツでは見られない特異的な反応といえます。

 

私が以前いた道場では、2か月に一回しかこない人がいました。その人は普段は専業夫婦で家事をしており、その合間に道場に来ることがありました。弓を数十本引き、休んでいるときに「弓道を行っていると肩コリが治るわ」と話していました。

 

弓を引く動作は肩甲骨周りの筋肉を使い、さらに拳を離す動作のときに、緊張感から解放され、一気に脱力します。この一連の動作が凝り固まった筋肉をほぐすことになるのです。私自身も弓道を稽古してから、背中の柔軟性は非常に高まりました。

 

そして、この運動を柔軟体操に応用します。つまり、持続的に緊張をさせて、一気に開放させるように筋肉を使うのです。それによって、短時間で筋肉の柔軟性を高めることができます。

 

具体的には、身体の特定の部分を、動かないように相手の人に固定してもらいます。その後、その部分を5〜6秒程度動かそうと力を入れてもらい、最後に脱力します。これによって、柔軟効果を高めることができます。以下にはその一例を紹介します。

 

これを、2、3回程度行うと、凝りや固さがとれて楽になります。凝りのある部分には、どこにでも応用でき、その場で効果が出ます。身体からくるゆがみや異常をなおすアプローチとして、応用できます。以下に具体例を示します。

 

柔軟性を効率よく高める体操の具体例

それでは、弓道における「筋肉の強い緊張と解放」の反応パターンを具体的に体操として、利用するにはどうすればよいでしょうか?今回は「肩」「開脚運動」「胸」「前屈」に分けて解説していきます。

 

 肩凝りの解消法

まず、最初に正座をします。次に右(左)の方を上げ下げします。そのときに肩の「重さ」「上げやすさ」を覚えておきます。相手の人は後ろに立ち、あなたの右(左)肩に、両手の平を重ねておきます。

 

次に正座している人は、右(左)肩を思い切り上げようとしてください。相手の人はそれを上から押さえます。これによって、肩の上部に緊張が生まれます。口から息を吐きながら、5〜6秒全力で肩を上げようとした後、脱力しましょう。これで、肩が緊張から開放されます。

 

このとき、相手の人は肩の動きを止めるように体重をかけましょう。手だけで押さえようとすると、肩の動きに負けてしまいます。また、脱力するのは、本人だけです。相手の人は肩を抑えたままでいましょう。

 

 

 

これを3〜4回繰り返した後、もう一度右(左)肩を上げ下げして、肩の重さの変化を確かめましょう。最初に比べて肩が軽くなったのを実感できます。

 

 

 開脚運動を楽に行う方法

まず、床に座って両脚を開脚します。相手の人は向かい合って座り、両足の宇陀をあなたの内腿の膝のすぐ上の位置に当てます。お互いの両手の手首を持ちます。

 

あなたは口から息を吐きながら、5〜6秒全力で、両足を閉じようとした後、パッと脱力します。このとき、相手の人は両足裏であなたの足が閉じようとするのをやめますが、絶対に足の裏で押し込もうとしないで、「壁」になったつもりでいてもらいます。

 

 

 

これを3〜4回繰り返した後、両足を開いてください。開きにくかった足が楽に開くようになります。

 

日常生活において、柔軟体操を行うことは健康の維持に必要です。ただ、多くの人は、やみくもに柔軟体操は行うため、効果を最大限引き出すことができません。そこで、弓道の動きの特徴である「持続的緊張からの開放」の状態をとります。

 

具体的には、身体の特定の部分を、相手の人に固定してもらい、その部分を5〜6秒程度動かそうとします。そして、力を入れてもらい、最後に脱力します。上記に述べた通り、肩の凝り、開脚運動にこの動きを取り入れてみましょう。身体からくるゆがみや異常を効果的に改善できます。

 

前屈を楽に行うには:胸

まず、両足を前に出して座ります。相手の人はあなたの脇の下から両手を回して肩を持ち、両膝をあなたの背中に当てます。あなたは口から息を吐きながら、5〜6秒全力で上半身を前に倒そうとした後、パッと脱力します。

 

このとき、相手の人はあなたの上半身が前に倒れないようにしっかり押さえましょう。あなたは相手の人の両膝が当たっているところをとくに丸くするようにします。

 

 

これを3〜4回繰り返した後、前屈をしてみましょう。前屈運動が楽に行えることがわかります。

 

前屈を楽に行うには:開脚

 

これを3〜4回繰り返した後、両足を閉じて前屈運動を行ってみましょう。前屈運動が楽に行えることがわかります。

 

あなたは口から息を吐きながら、5〜6秒全力で、上体を上げようとした後、パッと脱力します。このとき、相手の人は両手であなたの背中が上がらないように抵抗しましょう。このとき、絶対に両手で押し込もうとしないで、「壁」になったつもりでいてもらいます。

 

 

これを3〜4回繰り返した後、両足を閉じて前屈運動を行ってみましょう。前屈運動が楽に行えることがわかります。

 

以上の内容を理解することで、効率よく筋肉の柔軟性を高めることができます。ストレッチは、筋肉の凝りや姿勢の歪みを解消することができます。ただ、弓道における筋肉の反応を利用することで何倍も柔軟の効果が高まります。

 

そして、これらの筋肉の反応を「肩」「開脚」「胸」「前屈」などに応用できます。柔軟体操やストレッチを行うときは、積極的に取り入れるようにしましょう。柔軟効果が早く実感でき、ストレッチをする意欲が高まります。そうして積極的に身体をゆるめることによって、身体のゆがみや筋肉の凝りを解消し、健康な体に近づけることができます。


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