血管の柔軟性を高めることで、慢性疲労改善が実現

年齢を重ねると、「だるさ」「倦怠感」「疲労感」に悩まされている方が多くいます。慢性疲労は多くの原因が説明されており、書籍やネットを見ると、その対策法が解説されています。その中で、慢性疲労を改善できる治療を持つことは大切です。

例えば、疲労の原因は「日々のストレス」「睡眠不足」などが挙げられます。それに対しての対策は「生活習慣を正す」「栄養のあるものを食事する」ことが挙げられます。その他には、慢性疲労の改善のために、専門医に見てもらう、整体師等の施術家に頼んで筋肉をほぐすことも挙げられます。

ただ、現代の人の生活スタイルから、疲労の本質的な原因として「血管」から起こっていることはご存んじでしょうか?実は、疲労の原因として、大きな原因は、血管自体の不良から起こっています。そして、その原理を理解することで、本質的な治療を行うことが可能となります。

そこで、今回は、現代人が招きやすい血管自体から起こる疲労の仕組みについて解説していきます。さらに、この原理を理解すれば、疲労を確実に改善するために必要なことがわかっていきます。

1血管の構造から、疲労の原因を読み解く
1-1 血管の構造を血液の関係 
1-2 血管内の摩擦によって、疲れが生じる
1-3 血管の摩擦によって起こる症状や疲れ
1-4 抗酸化物質では疲れはとれない
2 現代人は血管での摩擦が起きやすい
3 血管の柔軟性を高めることは可能である
4 血管の柔軟性を高めるには
4-1 肝臓の負担を減らし、機能を調節する
4-2 肝臓の負担を減らす食事を試みる

血管の構造から、疲労の原因を読み解く

現在、慢性疲労の原因は数多く紹介されています。ただ、現代人が抱える慢性疲労の本質は「血管自体」にあります。この疲労の原因も日々の生活によるストレスや食事によって起こり、血管の構造を理解していく必要があります。

血管の構造と血液の関係

まず、血管は三層構造から成り立ちます。長さは約10万キロ(地球の約二周分)あります。そして、血管内に血液が流れていくことで、栄養分、酸素が運ばれます。

血管からにじみ出ることから栄養が細胞内に運ばれます。

血管には、細胞内に運ばれるために、小さな孔(小孔)が空いています。この穴から種々の栄養分が血液内の水分と結合し、すり抜けます。イメージでいうと、血管はメッシュ状のホースです。それを握ることで、メッシュ構造から中身がにじみ出ます。これによって、栄養分が細胞内に運ばれます。

上記に述べた「ホースを握る」という行為は、体内では、血圧を上げることと同意です。つまり、人は血管を細くし、血圧を上げることで、栄養分を細胞内にお送りします。

血管が細くなることで、血液との摩擦が生じるからです。

栄養分や酸素を細胞に送り届けるために血管が細くなるとします。すると、血管が太いときに比べて、血液と血管との間に抵抗(摩擦)が生じます。これによって、血液内の酸素が活性酸素に変化してしまいます。すると、その影響で皮膚が赤くなったりかゆくなります。

つまり、血管が血液内の摩擦が起こることで、疲れが生じてしまうことがあるということです。血管と血液との摩擦で発生する活性酸素は多く、日常の現象からもその反応を理解できます。

血管の摩擦によって起こる症状や疲れ

例えば、しもやけをしたときに皮膚がかゆくなる理由をご存知でしょうか?しもやけは一般的に血流低下によって生じると言われています。しかし、実際には、寒くなることで、血管が収縮し、それによって血液内の摩擦力が大きくなることで起こります。このほかに、目の充血、頭痛も同様のメカニズムで起きます。

他にも、副交感神経が優位になった際にも血管内の摩擦が大きくなります。人の背骨には、落ち着いたときに働く副交感神経があり、特徴として血管が拡張することが挙げられます。もしも、副交感神経が優位になると、血管が膨らみ、多くの血球が流れこみます。

これによっても、活性酸素が起きることがあります。現代の生活で副交感神経が優位になるのは、「仕事終わり」や「ストレスから解放されたとき」です。

仕事をしているときや、ストレスにさらされているときは、身体は緊張しており、血管が細く、血球が大きくなります。その状態から解放されると、副交感神経の働きによって、血管が太くなり、血液が流れこみます。これによって、通常時より、摩擦による活性酸素の発生量が大きくなるため、結果として、「痛み」「かゆみ」「疲労」などが起きます。

このように、現代では、血管自体の摩擦によって起こる疲れが多くなっています。ちなみに、血管の摩擦は血管自体の柔軟性が低下することによっても、摩擦が起きやすくなります。例えば、「緊張状態が続く」「炭水化物中心に食事をしている」「過去にステロイド剤を服用したり、軟膏を使ったりしている人」などが血管が固くなりやすいです。

抗酸化物質では、疲れはとれない

上記の内容を理解することによって、疲労が生じてしまう本質的原因は理解していただけたと思います。このような理由のため、抗酸化物質では、疲れや痛みを取り去るのは困難と言えます。

抗酸化物質とは、活性酸素を無毒化させる役割を持つ物質です。具体例として、ビタミンCが挙げられますが、摂取することで細胞の代わりに抗酸化物質に攻撃されます。このことによって、正常な細胞は無傷となり、結果として、疲労、シワ、シミの防止につながると言われています。

しかし、抗酸化物質を摂っただけでは、疲れを取るのは難しいとされます。なぜなら、活性酸素の生成は、血管と血液の摩擦によって生じることが多いからです。本質的な改善は、抗酸化物質を摂るのではなく、血管の柔軟性を高め、摩擦を少なくすること、また、摩擦が起きないように体液を集めすぎる反応を抑えることであるといえます。

現代人は血管の摩擦が起こりやすい

血管が細くなり、摩擦を起こすことで、細胞内に栄養を与えるていることは説明しました。しかし、それによって、活性酸素が発生しすぎてしまい、疲労の原因になってしまうこともお話しました。

日常生活で血管の柔軟性が低下する瞬間は多くあります。それは、自律神経の乱れです。

長期化する症状を患う、自律神経が乱れます。自律神経が乱れる原因の一つに、交感神経の働きが強くなりすぎることが挙げられます。もし、交感神経が働きすぎると、自分自身の弱い箇所に体液や栄養分が流れる作用が強くなります。これは、弱い箇所には、細胞が栄養素が少なくなりやすく、なんとかして栄養を細胞に運ぼうとするからです。

そうして、体液を送りこむ反応が強くなりすぎると、血管と血液と摩擦が生じてしまいます。その結果、自身の血管細胞に傷がつきます。つまり、血管の摩擦を抑えるためには、自律神経を整えることが大切であります。

現代人は過緊張の環境に置かれているため、交換神経が強く働きすぎてしまいます。こうした影響によって、疲労の原因となる血管の摩擦は過剰に起きてしまいます。

血管の柔軟性を高めることは可能である

ただ、上記のように交感神経が高くなったとしても、血圧が上がりにくい人はいます。ストレス下におかれたとき、若い人は高血圧になりにくく、成人でも血圧が上昇しない人がいます。この理由は血管に柔軟性があるからです。

脳は栄養が不足している細胞に栄養を送ります。しかし、血管を細くしても摩擦が大きくなれば、活性酸素が生じてしまいます。しかし、血管が柔軟になれば、血圧が上昇せずに、血液の循環量が向上し、結果として、細胞内に効率よく栄養を送りこむことができます。

つまり、疲労改善を行うために必要なことは、「血液の循環量を高めること」と「血管の柔軟性を高めること」です。二つのことを実現することで、弱い部位に細胞を運ぶことができます。栄養素が細部まで行き届く血管の状態を整えることで、きちんと栄養分を送り届けることが可能となります。

しかし、現代人で疲労を持つ方は、呼吸が浅く、血液の循環量は低下しています。その上で、血液を送りこもうとしたとしても、血管の柔軟性がないために、疲労の症状を助長させてしまいます。つまり、ただ血液の循環量を高めても、疲労を治すことはできず、本質的には「血管の硬さ」を改善しなければいけないことを理解してください。

血管の柔軟性を高めるには

実際に、当サイトの治療においては、慢性疲労の患者には、皮膚への指圧を行い自律神経を整えます。さらに、神経を整えるだけでなく、血管自体の柔軟性を高くする手法についてもお伝えしています。こうした手法によって、患者さんは確実に慢性疲労を改善できています。

血管の柔軟性を高めることは、いくつかあります。今回はその中でも、確実に改善するための手法について紹介します。それは、肝臓の機能を高めることです。

肝臓の負担を減らし、機能を調節する

生体内における、肝臓の役割は、体内毒素の解毒、必要なたんぱく質の合成などを行っています。その中で、「血管」を作ることも行っています。

生体内のあらゆるものはたんぱく質でできています。脳も神経も筋肉もたんぱく質でできています。そして、血管もたんぱく質でできています。つまり、強く、しなやかな血管を作るためには、肝臓の負担を減らし、機能を高めていくことが大切となります。

その際に必要なのは、皮膚への指圧です。皮膚の指圧を行うことで、自律神経を安定させます。自律神経を安定化させることで、栄養素の足りない箇所に過剰に血液が流れすぎるのを防ぐことができます。加えて、腎臓、肝臓、小腸といった臓器が過剰に働くのを調節することにもつながります。

つまり、柔軟な血管を作るためには、血管を作る臓器の負担を減らしていく必要があります。その一つに、自律神経の安定があります。治療を行う際、自律神経を整えるのは、患者さんへ皮膚による指圧が最も効果的であります。

肝臓の負担を減らす食事を試みる

あるいは、肝臓の負担を減らすためには、指圧以外に食事があります。普段摂取している食事は体内では細胞やたんぱく質の材料となります。血管の柔軟性を高める食事についても、意識して摂取するようにしましょう。

血管の柔軟性を高める食事としては、魚介類、肉類を摂取することです。この他に肝臓の負担をなくす上でコレステロール(卵、タコ、イカなど)を摂取することも必要です。コレステロールは血管の材料になりえます。生体内では、75%のコレステロールを肝臓によって製造されます。

食事によって入るコレステロールの量を増やすことで、肝臓で作られるコレステロールを少なくすることができます。これによって、肝臓で作られるコレステロールの量を減らすことができ、結果として肝臓の負担が軽減できます。こうした工夫を行うことで、血管の柔軟性を高めることができます。

以上の内容をまとめると、人は血管の柔軟性が低下することで、疲れが生じます。栄養分は血管から血液がにじみ出ることで細胞に送られます。しかし、血管と血液で摩擦が起きすぎると、結果として、活性酸素を大量に生み出し、疲れを生み出す元となります。

血管が細くなってしまう原因として、交感神経が優位になりすぎて、血圧が高くなりすぎること、血管自体の柔軟性が低下していることが挙げられます。このような状態では、抗酸化物質を摂取したのでは改善に向かいません。自律神経を安定させる指圧や血管の柔軟性を高める食事法を実践することが大切となります。

無料メルマガ登録

無料メルマガ登録