心を整える「副交感神経」の働きを高める体使い

健康な体を身につけるためには、必要な要素がいくつかあります。その中の一つに「睡眠」が挙げられます。睡眠は、頭と身体を休ませる行為であり、規則正しく余裕を持った睡眠によって、健康状態を維持することができます。

しかし、現代人は仕事の疲れやストレスによって、常に緊張にさらされて生活をしています。そのため、睡眠が不足し、身体の疲れがとれていないことが多いです。そこで、身体の健康を取り戻すために、睡眠をきちんと取ることが大切です。

ただ、身体の仕組みに基づき、身体の凝りをほぐしていけば、快適な睡眠を得ることができます。具体的には、人の体にある神経の中で、安静時に働く「副交感神経」の働きを高めるのです。これによって、緊張状態の身体を落ち着かせることができ、結果として安眠を得ることができます。

そこで、今回は良い睡眠を得るために必要な副交感神経を活性化させる手法について解説していきます。

安眠を得るための副交感神経を理解する

人の体には自律神経と呼ばれる神経があります。これは、生体内の心臓や神経の働きをコントロールしている神経です。そして、自律神経には「交感神経」と「副交感神経」に分かれます。

交感神経は興奮時に活動し、副交感神経は安静時に働く神経です。これらの神経は相反して働き、自律神経によって調節されています。そして、落ち込んだり、怒ったりすると、交感神経と副交感神経の働きのバランスが崩れます。これによって、心の状態が不安的になります。

普段、私たちが生活しているときは交感神経が優位に働きやすいと言えます。例えば、仕事で忙しく、精神的に焦っている状態は交感神経が働きすぎています。スポーツの世界で、緊張したり動揺しているときは、交感神経によって気持ちが不安定になっています。

そのため、多くの人たちは副交感神経の働きを強めることを心がける必要があります。副交感神経を活動させると、焦っていた心を落ち着かせることができ、平静の状態を保つことができます。

一般人であれば、焦った気持ちをなくして、冷静に仕事に取り組むことができます。スポーツであれば、心が整い、落ち着いた状態でプレーすることができます。さらに、心が落ち着くことで動作に力みやこわばりがなくなります。これによって、動きもしなやかになり、無駄な動きがなくなっていきます。

もし、良質の睡眠を身につけたい場合は、副交感神経の働きを高めることは重要です。さらに一般人の生活やスポーツ経験者の試合であっても副交感神経は有効に働きます。普段の生活。運動において、心の状態を整えることができ、結果として健康的な身体を取り戻すことができます。

副交感神経を活性化させる方法

では、副交感神経を高めるにはどのようなことを行なえば良いでしょうか?以下に、副交感神経を高める方法について解説していきます。

呼吸動作を行う

自律神経を整える方法として、手軽に行える方法は「深い呼吸」を行うことです。深い呼吸は腹に空気を取り込み、腹圧を高めます。これによって、全身に血流が高くなって、副交感神経の働きを高めます。

呼吸動作は、体内に酸素を取り込み、体外に二酸化炭素を吐き出す動作です。この作業を行うのは「肺」です。酸素と二二酸化炭素は肺の内部の多くの袋(肺胞)を取り込まれなければいけません。

肺は心臓や胃袋のように動かす筋肉がありません。収縮させるのは肋骨周りの筋肉が働くことです。その中で、肋骨と腸の間にある「横隔膜」の筋肉は上下運動を行い、肺胞を大きく収縮するために必要です。

そこで、横隔膜の筋肉を活用し、深い呼吸を行えるようにしましょう。このときに、重要なのは「姿勢」です。あごを引いて首の後ろを伸ばし、両肩を落とします。これによって、背中とおなかの筋肉がよけいな力みなく、適度に伸びた姿勢を構築できます。

背中、おなかの筋肉と横隔膜筋肉は「拮抗関係」になっています。つまり、背中、おなかの筋肉の力みがなくなることで、最大限に横隔膜を動かすことができます。

神経指圧を行う

ただ、副交感神経を高める方法は他にあります。それは、神経を狙い、指圧することです。

筋肉や内蔵を活動する際は、脳のから命令、指令が神経を介して送られます。これらの命令が筋肉や内蔵に伝わることで活動します。しかし、神ストレスにより、神経繊維に詰まりを起こすと、関係する筋肉や臓器の働きが低下します。

そこで、副交感神経が関係する神経を指圧することで、神経の働きを向上させることができます。そのためには、神経の表層にある皮膚や筋肉を指圧するようにします。これによって、神経の安心する作用が強く働き、安眠を誘うことができます。

そこで、副交感神経に関係する部位について解説していきます。

・ 仙腸関節付近(尾骨(お尻に割れ目)から45度斜め上方の場所)
・ 腰骨付近の筋肉
・ 親指の付け根

上記した場所にテニスボールなどの低反発性の道具を沖、指圧するようにしてください。最も良いのは、誰かにこれらの場所を指圧してもらうことです。これらの部位を指圧することで、気持ちの安静化をはかることができます。仕事中に無駄に緊張しやすい方もこれらの部位をほぐすことで、身体のこわばりをほぐすことができます。

交感神経に関係する部位の神経も指圧すべき

次に、睡眠不足に困っている人は、交換神経が過剰に働きすぎている可能性があります。この問題を解消するために、交感神経に関係する部位もほぐすことが大切です。

仕事や生活でストレスがかかると、交感神経が過剰に働きます。これによって、その表層の神経や筋肉が固くなってしまいます。そこで、指圧を行い、凝りの出ている筋肉をほぐすようにしましょう。

交感神経が関係する部位は以下になります。

・ 頸椎周辺の筋肉(後頭部付近から、肩にかけての首の骨周り)
・ 胸椎周辺の筋肉(肩甲骨上部から、下部にかけての背骨周り)

これらの部位は交感神経が関係した部位です。テニスボールを当てて、仰向けに寝て押当てたり、誰かに頼んでこの部位を指圧してもらうようにしましょう。これによって、交感神経に関係する神経のつまりが取れ、過剰に働きすぎるのを抑えることができます。

まとめ

以上の内容をまとめます

・ 睡眠不足解消のためには、副交感神経の働きを高めることが大切です
・ 指圧を行うことは、その表層にある神経をゆるめ、副交感神経、交感神経ともに働きを調整できます。
・ 具体的には、背骨周りで首から胸にかけては交感神経、お尻周りは副交感神経が関係しています。

もし、良質の睡眠を身につけたい場合は、副交感神経の働きを高める必要があります。そのためには、上記した部分を指圧師、筋肉をほぐすようにしましょう。これによって、良質の睡眠を得る事ができ、仕事や生活における身体の不調を改善できます。

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